( 179273 )  2024/06/10 15:22:59  
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自民党は、茂木敏充幹事長の地元である栃木県の首長選で敗れた。

鹿沼市長選で立憲民主党県連幹事長を務めた松井正一氏が自民党候補を破り初当選した。

自民党は過去にも連敗が続いており、「自民王国」の群馬県前橋市や栃木県鹿沼市などでの敗北が心配されている。

今回の敗北は派閥の政治資金パーティー裏金事件などの影響を考慮する必要がある。

(要約)

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自民党本部(2021年撮影) 

 

 自民党が、茂木敏充幹事長の地元である栃木県の首長選挙で敗れた。9日に投開票された任期満了に伴う栃木県鹿沼市長選で、無所属新人で自民、公明両党が推薦した元県議会議長、小林幹夫氏(70)が、無所属新人で、立憲民主党県連幹事長を務めた元県議、松井正一氏(58)に敗れた。松井氏は初当選。 

 

【写真】落選が決まり、支持者らにあいさつする小林幹夫氏 

 

 松井、小林両氏の与野党一騎打ちだったが、小林氏は2万4600票を得た松井氏に8000票あまりの差をつけられた。鹿沼市は立民の福田昭夫衆院議員の選挙区(栃木2区)に含まれるが、栃木の5小選挙区のうち2区以外はすべて自民党議員が議席を持つ「自民王国」の1つ。幹事長の地元・栃木の首長選でも敗れたことは、派閥の政治資金パーティー裏金事件などの影響が、「王国」にも波及している可能性があることをにじませる結果となった。投票率は52・72%と、前回を2・87ポイント下回った。 

 

 自民党は昨年以来、選挙で敗れる「連敗スパイラル」が止まらない状態が続いている。昨年9月の東京都立川市長選や同10月の東京都議補選(立川市)、同11月の東京都青梅市長選で敗れたほか、栃木以上に「自民王国」の群馬県前橋市で行われた今年2月の市長選では、自民、公明両党が推薦した現職が野党系の無所属新人に敗れ、「群馬ショック」として党内に大きな衝撃を与えた。 

 

 今年4月の目黒区長選や、5月の東京都議補選(目黒区)など東京の選挙でも勝てない状況が続いているほか、東京だけでなく、4月の衆院島根1区補選でも公認候補が敗れ、5月の小田原市長選や静岡県知事選でも推薦候補が敗北した。また、岸田文雄首相の選挙区、衆院広島1区に編入された広島県府中町長選でも推薦候補が敗れており、所属議員の間では次期衆院選への不安が強まっている。 

 

 

 
 

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