( 179808 )  2024/06/12 00:52:11  
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日本の一部でお米が不足している理由を不作だけではない日本ならではの事情として探ると、外国人観光客に人気のすしの影響も挙げられる。

お米不足の影響は小売店から家庭まで及んでおり、米の需要が高まっている中、仕入れ量が少なくなっている状況が続いている。

インバウンド観光客の需要の増加や猛暑による不作と組み合わさり、米不足は深刻な問題となっている。

(要約)

( 179810 )  2024/06/12 00:52:11  
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FNNプライムオンライン 

 

今、一部でお米が不足しているという。その理由を探ると、不作だけではない、日本ならではのある事情が見えてきた。 

 

日本が世界に誇る料理、おすし。今や、すしは世界の共通語で、外国人観光客にも大人気となっている。中国からの観光客は、「すごくおいしいですね、最高ですね」「日本のすしは中国よりおいしい、特別です」と答えてくれた。 

 

ネタとともに、すしに欠かせないのが、シャリだが、今異変が起きているという。 

 

小池ずしの小池省三さんは、「お米自体が少ない、問屋さん自体もお米がない」と話す。さらに米50kgの仕入れ価格が2000円値上がりしたという。小池さんは、「2000円値上げは大変な問題。これ以上上がったら値上げを考える。値上がるとなったら、客はやっぱり減る…」と嘆く。 

 

さらに、仕入れできる量も少なくなっているという。 

 

全国の小売店に行ったアンケート調査では、19%が米を仕入れできないと回答し、66%が仕入れできる量が少ないと答えた。 

 

深刻な米不足の影響は、私たちの家庭にも影響を及ぼしつつある。神奈川県にある、スーパーの米売り場の商品棚を見ると、ほぼ品切れ状態で、貼り紙には、「米の原料不足により、供給が不安定」と書かれていた。 

 

取材班が訪れた東京都内のスーパー「さんよう」でも、米不足の影響で、売り場に出す米の量が減っているという。ここでは、商品が少ないためお米売り場に別の商品を並べている。値段も2カ月前から上がっているという。 

 

スーパーさんようの阿部芳邦さんに米不足の理由を聞くと、「昨年の猛暑による不作や、海外からのインバウンド需要で、米の動き・需要が高くなっている」と説明した。 

 

全国有数の米の産地、新潟県など一部の米どころでは、猛暑の影響で品質の低下や不作に見舞われていて、そこに、世界的な日本食ブームが重なって、ダブルパンチになっているという。 

 

来店客からも、「高い高い高い。いや困りますね、困っちゃったね」との声が上がった。 

 

インバウンド需要と猛暑による、米不足。2024年の米の収穫で、回復は見込めるのか。 

 

 

 
 

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