( 182088 )  2024/06/19 00:26:49  
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姫路城の入場料が外国人に対して4倍に値上げされる可能性があり、市長の提案が議論を呼んでいる。

市長は木造建築物の保護やオーバーツーリズムの問題への対応として、外国人観光客に30ドルの入場料を提案している。

現在、姫路城には国籍を問わず同じ料金が適用されているが、2つの価格設定を導入することで賛否が分かれている。

(要約)

( 182090 )  2024/06/19 00:26:49  
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国内外で人気の観光スポット、世界遺産の「姫路城」。いま、入場料は大人が1000円ですが、“外国人観光客の料金を4倍に値上げする”という姫路市の市長の発言が波紋を呼んでいます。 

 

【写真を見る】「30ドルが世界の標準という話」 姫路城で外国人観光客への“二重価格”導入を検討 外国人だけ“4倍”の価格に?【news23】 

 

■“外国人観光客だけ入場料4倍に値上げ”検討 

 

「白鷺城」との愛称でも親しまれている、世界遺産・姫路城。 

 

大天守は400年以上前に築かれたものです。 

 

2023年、城を訪れた人は約148万人で、そのうち外国人観光客は約45万人にのぼります。 

 

現在、姫路城の入場料は国籍を問わず18歳以上は1000円。 

 

しかし、この料金をめぐり… 

 

姫路市 清元秀泰市長(17日の国際会議にて) 

「値上げしようかと思っている。外国の人は30ドルくらい払ってもらい、市民は5ドルくらいにしたい」 

 

外国人観光客に限って、現在約7ドル(約1100円)の入場料を、30ドル(約4700円)ほどにしたい、と発言。 

 

実現すると、外国人だけ4倍以上に値上げすることになります。 

 

取材に応じた姫路市長は… 

 

姫路市 清元秀泰市長 

「木造建築物をたくさんの人が上ると木がすり減り壊れやすくなる。木造のメインタワーに対するオーバーツーリズムの問題がある。(会議で)ディスカッションするなかで30ドルくらいが世界の標準ですねという話になったので。憩いの場として使う市民と、10年に1回くるかもしれない世界遺産目的で来る人は違うと思う。 

 

“2種類の価格”が存在する―。 

 

台湾から来た人 

「二重価格は納得できるが、値段の差でこの国に行く意欲が影響されるかもしれない」 

「観光地ではごみ問題も出てしまうので、多くもらったお金でその対策に使うのはいいと思う」 

 

フランス人 

「4倍はやりすぎかも。2倍なら理解できるけど」 

 

日本人 

「観光地のためにプラスアルファしても影響はない」 

 

日本人 

「同等でいいのかなと思う。私たちが海外行ったときに(二重価格を)されたら物価が高いなと感じて、あんまり遊べないような印象もある」 

 

フランスのルーブル美術館は、一般価格は約3700円で、EU諸国の若者などは無料。 

 

 

エジプトのピラミッドも、周辺国の人とそれ以外の国の人で、違う価格を設定します。 

 

・エジプト・アラブ諸国 約200円 

・その他の国の人 約1800円 

 

姫路城の料金を変えるには条例の改正が必要で、市は、城の保存などにかかる費用などを算定し、検討するとしています。 

 

■姫路城“保存にお金がかかるのは事実” 

 

小川彩佳キャスター: 

観光地によっても対応も分かれると思いますが、伊沢さんは先日、姫路城に行かれたんですよね。 

 

QuizKnock CEO 伊沢拓司さん: 

ちょうど行ってきたばかりです。やはり保存のためには特殊な技術が必要で、後継者を育てなくてはいけなかったり、技術を継承しなくてはいけないなど、お金がかかるのは事実だと思うんですよね。 

 

なので、根拠がある必要はあるのかなと。市の方は税金を納めていますから、それがない人たちからはもう少しお金を貰いますよとか、外国人向けサービスを充実させますよ、などがあると印象も違うので、コミュニケーションの問題かなと思う部分もあります。 

 

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<プロフィール> 

伊沢拓司 さん 

株式会社QuizKnock CEO 

東京大学経済学部卒 

クイズプレーヤーとして活躍中 

 

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