北陸新幹線の延伸計画において、与党の整備委員会は現行の小浜・京都ルートを維持することを確認した。

一方で、工費や工期が少ないと言われる米原ルートへの変更を求める声もあるが、与党は変更しない方針を示した。

次回委員会では、2025年度末までに着工をめざすため、国土交通省と鉄道・運輸機構に小浜ルートの詳細な経路や駅位置を示すよう求める予定だという。

（要約）

北陸新幹線の2ルート 

　北陸新幹線の敦賀（福井県）―新大阪の延伸について、与党の整備委員会（委員長・西田昌司参院議員）は18日、現行の「小浜・京都ルート」で計画を進めることを確認した。工費や工期が少なくて済むとされる「米原ルート」への変更を求める声が上がる中、変更には応じない姿勢を示した。 

　次回委員会で着工に向けたスケジュールや小浜ルートの詳細な経路、駅位置を示すよう、国土交通省と鉄道・運輸機構に求めたという。西田氏は取材に「2025年度末までに着工を目指す」と述べた。 

　敦賀から新大阪を結ぶルートを巡っては、与党が16年、複数の案の中から小浜・京都ルートに決めた。福井県小浜市付近を通り、琵琶湖の西側を回って京都に南下する。 

朝日新聞社