( 182258 )  2024/06/19 15:03:19  
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2025年大阪・関西万博で建設される海外パビリオンは、工期短縮のために提案された簡易型のパビリオン「タイプX」に移行しないため、整備費の回収が難しく数十億円の費用負担が生じる見通し。

協会は負担の圧縮に取り組んでいて、予備費から捻出する可能性が高い。

海外パビリオンは最初は60カ国が自前で建設する予定だったが、建設が進まず準備が遅れたため、一部の国は「タイプX」や「タイプC」に移行することを決めた。

ブラジルなど3カ国がタイプXに移行を決めており、建物引き渡しは今秋ごろから始まる予定。

(要約)

( 182260 )  2024/06/19 15:03:19  
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万博パビリオンのタイプ別の形態 

 

 2025年大阪・関西万博の海外パビリオンの建設で、日本国際博覧会協会(万博協会)が工期短縮のため提案した簡易型パビリオン「タイプX」への移行が進まず、整備費が回収できないため、数十億円の費用負担が生じる見通しとなっていることがわかった。協会は負担の圧縮に取り組むが、公費を含む会場建設費の「予備費」から捻出する可能性が高いという。 

 

【写真】万博、工事の進捗は?ライトアップされた会場 

 

 複数の万博協会関係者が明らかにした。 

 

 海外パビリオンは当初60カ国が自前で建てる「タイプA」での出展を予定していた。だが昨年7月、資材費高騰などの影響でゼネコンと各国の契約が進まず、開幕までに準備が間に合わない恐れが表面化した。 

 

 そこで協会は工期短縮のため、準備が遅れている国に対し、建て売り方式の「タイプX」や、協会の建物内に間借りしたスペースに出展する「タイプC」への移行を呼びかけていた。 

 

 協会は25棟分の資材を昨年に発注し、参加国の動向を踏まえて16減の9棟に変更して建設を進めている。タイプXには、今月13日までにブラジルなど3カ国が移行を決めており、今秋ごろから建物を引き渡す予定だ。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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