( 182738 )  2024/06/20 17:42:47  
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サウジアラビアのメッカで行われているイスラム教の巡礼「ハッジ」中に900人以上の死者が出ている。

酷暑に見舞われた中、世界中から約180万人の巡礼者が集まっており、高齢者も含まれている。

エジプト人だけでも600人以上の死者と1400人の行方不明者が報告されており、合計で922人の死者が出ている。

行方不明者の家族は情報を探し求めており、70代のチュニジア人女性もアラファト山で祈りを捧げた後、行方不明になっている。

巡礼者の中には合法的な許可を持たない者もおり、暑さに苦しむ状況が続いている。

(要約)

( 182740 )  2024/06/20 17:42:47  
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サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカへの大巡礼「ハッジ」のクライマックス、アラファト山で夜明けに祈りをささげる巡礼者(2024年6月15日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News 

 

【AFP=時事】サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカ(Mecca)への大巡礼「ハッジ(Hajj)」中の死者が、20日までに900人を超えた。 

 

【写真】イスラム教大巡礼、アラファト山で祈る人々 

 

 サウジの国立気象センターによると、メッカの聖モスク(Grand Mosque)では17日、気温が51.8度まで上昇した。 

 

 酷暑に見舞われているサウジで数日間にわたって行われるハッジには、世界中から約180万人が訪れている。巡礼者には体が衰えた高齢者も多い。 

 

 アラブ外交筋がAFPに語ったところによると、死者はエジプト人だけでも前日の300人超から「少なくとも600人」に急増した。多くは酷暑で死亡したとされる。またエジプト当局には、死者600人を含めた「行方不明者1400人」との報告も届いているという。 

 

 各国の発表に基づいたAFPの集計では、これまでの死者数は計922人となっている。 

 

 行方不明者の家族らは最悪の事態を懸念しつつ、病院を探し回り、インターネットで情報を集めている。 

 

 70代のチュニジア人女性、マブルーカ・ビン・サレム・シュシャナさんは、ハッジ巡礼のクライマックスとされる15日のアラファト山(Mount Arafat)での祈り以降、行方不明になっている。 

 

 夫のムハンマドさんによると、シュシャナさんは巡礼者として登録せず、正式なハッジビザを持っていなかったため、冷房の効いた暑熱避難施設に入ることができなかったという。「妻は高齢の女性で、疲れていた。ものすごく暑がっていたが、寝る場所もなかった」「すべての病院を探したが、手掛かりは得られていない」と語った。 

 

 フェイスブックなどのSNSには、行方不明者の写真を添えて情報提供を求める投稿があふれている。【翻訳編集】 AFPBB News 

 

 

 
 

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