( 183903 )  2024/06/24 02:30:57  
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沖縄県は慰霊の日に、沖縄戦で亡くなった20万人余の戦没者を追悼し、平和を誓った。

沖縄全戦没者追悼式が開かれ、知事の玉城デニー氏は平和宣言で自衛隊の配備拡張に対する不安を表明し、沖縄の平和を強調した。

遺族や各議長も参列し、追悼の時に黙とうが捧げられた。

追加された181人を含む24万2225人の戦没者の名前が刻まれた「平和の礎」に花束が手向けられ、多くの人々が参拝した。

(要約)

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沖縄全戦没者追悼式での玉城デニー知事=23日午後、糸満市摩文仁の平和祈念公園(小川昌宏撮影) 

 

沖縄県は23日、沖縄戦で命を落とした20万人余に心を寄せ、平和を誓う「慰霊の日」を迎えた。79年前の激戦地、糸満市摩文仁の平和祈念公園では、県と県議会が主催する沖縄全戦没者追悼式が開かれた。 

 

<全文>玉城デニー知事による平和宣言 

 

玉城デニー知事は平和宣言の中で「自衛隊の急激な配備拡張が進み、県民は強い不安を抱いてる」と、国が沖縄で進める防衛力強化に言及。参列した岸田文雄首相らを前に「沖縄の現状は、無念の思いを残して犠牲になられた御霊を慰めることになっているのか」と問いかけた。 

 

式には遺族らに加え、額賀福志郎衆院議長や尾辻秀久参院議長も参列。正午の時報と共に黙とうした。 

 

玉城知事は平和宣言で「抑止力の強化が地域の緊張を高めている」とした上で、平和を願う「沖縄のこころ」を国内外に発信することが世界の恒久平和につながると指摘。しまくとぅばと英語を交え、交流による信頼関係の構築を訴えた。 

 

また、県遺族連合会の我部政寿会長は、終戦から79年がたつ中、遺児の平均年齢が83歳となった組織の維持の難しさに触れつつ「二度と戦没者遺族を出さないという強い信念をもって、これからも活動する」と誓った。 

 

沖縄戦などで亡くなった人の名前を記す同公園の「平和の礎」には、今年も181人の追加があり、刻銘総数は24万2225人に。日曜の慰霊の日とあって訪れる人は早朝から途切れず、碑の前には手向けられた花束が並んだ。 

 

琉球新報社 

 

 

 
 

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