( 184173 )  2024/06/25 00:28:34  
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アルゼンチンとニウエが2025年大阪・関西万博への参加を見送り、バルバドスとシエラレオネが新たに参加することが発表された。

アルゼンチンは自前のパビリオンを建設する予定だったが、建設業者不足などの理由で52カ国に減少した。

一方、木造建築物として話題の環状の大屋根「リング」の建設は順調に進み、世界最大級の木造建築物として完成すれば、大阪市からの建設費批判にも関わらず一部保存される可能性も出てきた。

しかし、閉幕後のリングの再利用はわずか4分の1の見込みで、一部の批判的な声もある。

(要約)

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ライトアップされた大阪万博「木造リング」(写真・時事通信) 

 

 6月21日、自見英子(はなこ)万博担当相は記者会見で、アルゼンチンと、太平洋の島しょ国・ニウエが国内事情を理由に、2025年大阪・関西万博への参加を見送ると発表。一方、カリブ海の島しょ国・バルバドスと、西アフリカのシエラレオネの2カ国が新たに参加するという。 

 

【写真あり】建設費5mで1億円! 批判が集まる大阪万博「木造リング」 

 

 アルゼンチンは、自前のパビリオンを設計・建設する「タイプA」形式の出展を予定していた。 

 

「タイプA」は「万博の華」ともいわれる。当初は60カ国が予定していたが、資材価格高騰の影響などで、52カ国に。そのうち11カ国の建設業者が決まっていないという。 

 

 一方で、「万博のシンボル」として建設が進む環状の大屋根「リング」は、工事が順調に進んでいる。6月12日には、報道関係者向けに撮影会が開催され、約9割まで組みあがった様子が公開された。 

 

 建設費は約344億円。リングで使用する木材は約2万立法mで、幅30m、高さ12~20m。会場中心部を取り囲み、1周2kmで来場者は屋根の上と下を回遊できる。完成すれば「世界最大級の木造建築物」となることが売りだ。 

 

 万博閉幕後は撤去する予定だったが、344億円の建設費に批判があがると、大阪府の吉村洋文知事は一部保存に言及。 

 

 4月21日、『日曜報道 THE PRIME』(フジテレビ系)で吉村氏は、リングの一部を残すのか問われ、「全部は難しいと思うので、リユースはしていくが、捨てるのではない。世界最大級の木造建築物で、こんなものを日本でつくれるのかという圧倒的な存在感がある。来場される方は残すべきだとなると思う」としたうえで、「課題はあると思うが、民間の提案が重要になってくる。一部を残してレガシー(遺産)にしていくほうがいいのではないかと、いまは思っている」と主張していた。 

 

 日本国際博覧会協会(万博協会)も、2月に「リング」の利活用案を公募していた。 

 

 だが、政府は6月18日の閣議で、万博閉幕後のリングの利活用などに必要な費用は「2350億円の会場建設費の範囲内で確保する」との答弁書を決定。さらに6月21日、読売新聞が報じたところによると、公募で実現の可能性があり、確実に引き取りが見込めると判断した量は、全体の4分の1以下の約6000立方m。入札額については「ほぼ無料」との回答が多かったという。 

 

 吉村知事が、「リング」について一部をレガシーとして残す可能性を主張していたものの、閉幕後の再利用はわずか4分の1となる見込みに、Xでは批判的な声が殺到している。 

 

《各地から木材をかき集めて、再利用だとかSDGsだとか言って、予想どおりの体たらく そもそも、埋立地で風雨にさらされる木材が、閉幕後に再利用できる割合は果たして???》 

 

《万博はやっぱり迷惑の塊だな》 

 

《一事が万事これ。はじめの想定が甘い。騒がれてから慌てて訂正。結果府民に大迷惑》 

 

 6月24日には、万博協会が、小型犬のみ、同伴入場を認める方向で検討していることが報道された。ペット同伴入場が実現すれば「万博史上初」とのことだが、万博のレガシーは、なんともショボくなりそうだ。 

 

 

 
 

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