政治アナリストの伊藤惇夫氏と政治ジャーナリストの田崎史郎氏がTBS系「ひるおび」に出演し、岸田文雄首相の「道半ば」という発言について「続投の意欲を持っている」と指摘。

伊藤氏は岸田首相の長期政権を敷きたい意向が強いと分析し、臨時国会開催と冒頭解散を示唆。

一方、ジャーナリストの大谷昭宏氏は、7月や8月の支持率回復が見込めない場合は「自爆」する可能性を指摘。

自民党内では菅義偉前首相が岸田首相の政治責任を問い、「岸田交代論」を唱えている。

（要約）

伊藤惇夫氏（2012年撮影） 

　政治アナリストの伊藤惇夫氏と政治ジャーナリスト田崎史郎氏がTBS系「ひるおび」（月～金曜午前10時25分）に出演。21日に岸田文雄首相が会見で「道半ば」と語ったことについて、2人とも「続投の意欲を持っている」と声をそろえた。 

　その上で伊藤氏は、「基本的に鈍感力の高い方。周りの状況がどうであれ、とにかく長期政権を敷きたい。スタートの段階でちらついていた。総裁選を乗り越えるためにどうするかを考えている。大きな飛び道具だった解散総選挙が封じられ、このあとどうするか、模索しているんじゃないでしょうか」と話した。 

　さらに、「9月に臨時国会を開いて、冒頭解散を考えているかもしれない」とほのめかした。 

　これに対し、コメンテーターでジャーナリストの大谷昭宏氏は、「7月、8月支持率が回復ができなかったら、自爆になる」と語った。 

　自民党では、菅義偉前首相が23日公開のインターネット番組で岸田首相の政治責任について、「責任を取っていない。不信感は国民に結構多い」と発言した。そのうえで9月の自民党総裁選について、「自民党の刷新の考え方を理解してもらえる最高の機会」と岸田交代論を展開し、退陣を求めている。