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2024年6月26日の外国為替市場では円安が進み、一時1ドル=160円60銭に達し、約38年ぶりの円安ドル高水準となった。

日本と米国との金利差が意識され、金利の低い円を売って金利の高いドルを買う動きが目立っている。

市場が高い警戒感を持つ中、政府や日銀も市場の動向を注視しており、為替介入に対する懸念が高まっている。

FRBが利下げに消極的とされ、利下げ時期が遠のくとの観測が広がっており、それに伴い長期金利が上昇し、金利の高いドルを買う動きが強まっている。

(要約)

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対ドル円相場は一時1ドル=160円台まで円安が進んだ=2024年6月26日午後7時6分、東京都中央区、東谷晃平撮影 

 

 26日の外国為替市場で円安が進み、一時1ドル=160円60銭台をつけ、1986年12月以来、約38年ぶりの円安ドル高水準となった。日本と米国との金利差が改めて意識され、金利の低い円を売って金利の高止まりが続くドルを買う動きが進んでいる。 

 

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 財務省の神田真人財務官は26日夜、記者団に「最近の急速な円安の進行には深刻な懸念を有しており、高い警戒感をもって市場の動向を注視している。行き過ぎた動きに対しては必要な対応をとる」と述べ、市場を牽制(けんせい)した。今年4月29日に160円台をつけた際には急激な円買いの動きがあった。このため、市場では政府による為替介入に対する警戒が再び高まっている。 

 

 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は今月12日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、年内の利下げ見通しを3回から1回に減らした。その後も、FRB高官から利下げに消極的と受け取られるような発言があり、FRBが利下げする時期が遠のくとの観測が拡大。こうした見方から、25日の米国債券市場でも長期金利が上昇し、金利の高いドルを買って円を売る動きが強まっている。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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