( 187127 )  2024/07/03 17:01:52  
00

日本が集めてきた貴重な陶磁器が中国に流出の危機…!「森のたまご」のイセ食品破綻で起こる美術界の大混乱

現代ビジネス 7/3(水) 11:04 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/0093120dfc068c0f83832dabb86934984d18d88a

( 187128 )  2024/07/03 17:01:52  
00
日本の美術品コレクターである伊勢彦信氏の中国陶磁器コレクションが財務上の理由から処分される可能性が出ており、この貴重なコレクションが中国の富裕層に流出する危険性が指摘されている。

中国の名陶磁器は日本に古くから伝わり、特に景徳鎮などで製造された端正で典雅な作品は高い評価を受けている。

伊勢氏のコレクションは有数のもので、その処分が進められる中、日本の美術品が中国に流出する可能性が危惧されている。

(要約)
( 187130 )  2024/07/03 17:01:52  
00
Photo by Getty Images 「このままでは日本の現存している陶磁器の名品の数々が中国に流出してしまう。それだけは防がなければならない」 【マンガ】約20年前にマイクロソフト株を「100万円」買ってたら今いくら? 鶏卵最大手の「イセ食品」(現・たまご&カンパニー、高井章光更生管財人)グループの元会長で、世界有数の美術品コレクター、伊勢彦信氏(95)の中国陶磁器コレクションをめぐり、国内の美術関係者がこんな危機感を抱いている。巨額の債権回収に向けて管財人が安易にオークションにかけてしまうと、日本国内で長らく保有されてきた貴重な陶磁器を中国人富裕層に落札される恐れがあるというのだ。一体どういうことなのか。 イセ食品グループは「森のたまご」など自社ブランドの鶏卵などを全国のスーパーマーケットに卸し、イセ食品単体の2021年1月期の売上高は約477億6400万円に上っていた。イセ食品会長(当時)の伊勢氏はアジアや米国でも事業を展開、「世界のエッグ・キング」の異名をとると同時に、印象派をはじめとする西洋美術や中国、韓国の陶磁器、さらには日本の茶道具など、様々な分野の美術品の世界的コレクターとしても名を馳せ、彼が集めた美術品は「イセコレクション」と総称されていた。 だがそのコレクションに危機が訪れる。コロナ禍の影響もあり、イセ食品の業績は低迷。22年3月に一部の債権者と株主の申し立てにより、会社更生法に基づくイセ食品と資産管理会社「イセ」の更生手続きが開始され、伊勢氏は経営から退かざるを得なくなったのだ。負債総額は約453億円とされる。 今年1月には伊勢氏の破産手続き開始も決定され、イセコレクションは「借金のカタ」として管財人の手にわたり、処分に向けた手続きが進められている。 「イセコレクションの西洋絵画の名品は何度か内外のオークションにかけられ、現金化が進められています。そして次にその対象となるのが、伊勢氏が腕によりをかけて集めた中国陶磁器のコレクションなのです」(都内の古美術商) 中国陶磁器の名品が日本に流入するようになったのは、中国で10世紀半ばに成立した北宋朝との貿易が盛んになった平安時代中期のこと。12~13世紀の南宋朝時代には龍泉窯(浙江省)の青磁や吉州窯(江西省)の天目茶碗、景徳鎮窯の青白磁など、各地で製造された端正で典雅な陶磁器が日本に伝わった。 中でも景徳鎮は官窯(中国宮廷の窯)の中心地として発展、宋朝から元朝にかけての「影青」と呼ばれる青みを帯びた白磁は名品として名高い。また元朝では、イスラム圏からコバルト顔料を用いた鮮やかな染付技法が流入、色彩にバラエティ感が生まれた。 次の明朝では景徳鎮に置かれた御器廠(最高級の御用品を製造する宮廷直営工場)で宮廷用の陶磁器が製造される一方、16世紀半ばには御器廠の製造を補うため、官窯製品の製造が民窯に委託され、景徳鎮の民窯では金襴手(赤絵や色絵の上に金彩を施す装飾技法)や芙蓉手(開花した芙蓉を模した装飾技法)が製造された。 官窯は明末清初に一時衰退するも、清朝の康煕年間には景徳鎮の御器廠が再開されて端正な宮廷用の陶磁器を製造。その技法は続く雍正年間と乾隆年間に頂点を極めたとされている。 「景徳鎮は徹底した分業制。明代には採土、成形、焼成、加飾など大きく8つの分野に分かれ、それぞれが独立した工房に分担されました。景徳鎮の裏の高嶺山で産出される白い土は鉄分の含有量が低く、粘性と耐火度が高いので、繊細な白磁に適している。 普通の土は焼いていると800度から1200度で崩れてしまいますが、高嶺土は1300度以上の高温で焼いても崩れず、その分硬くて薄い磁器を製造できる。窯のレベルが全く異なり、完成までに大変な手間暇がかかるので、王朝の支援なしではとても作れない。値段が極めて高いのも当然で、一枚数十億円するものもある西洋絵画と同じ値段が付いても不思議ではありません」(別の都内の古美術商) そして清朝が英国とのアヘン戦争に敗れたのを機に、清朝の宮廷が所有していた世界トップレベルの陶磁器が欧米諸国や、江戸末期から明治初期の日本に入ってくるようになった。 「当時の日本の美術商の目利きレベルは非常に高く、彼らのアドバイスを受けた細川家や岩崎家など名立たる名家が、日本に流れてきた中国陶磁器の名品を次々購入しました。そんなトップレベルの中国陶磁器のうち、特にレベルの高いものを収集したのが総合商社『安宅産業』(1975年に経営破綻、77年に伊藤忠商事が吸収合併)社長の故・安宅英一さん。『世界に冠たる中国陶磁器の宮廷コレクション』の誉れ高い安宅コレクションです」(同前) 安宅コレクションは後漢から明に至る、約1600年間の中国宮廷コレクションの名品揃いだ。戦前は世界各国の美術館に散り散りになっていたものを、「狂気と礼節のコレクター」と呼ばれた安宅氏が自身の審美眼で選りすぐり、世界初の宮廷コレクションを組成した。 そのレベルの高さは焼き物の「バイブル」とも称され、安宅産業の経営破綻後は、同社の主取引銀行の住友銀行(現・三井住友銀行)を中心とする住友グループ21社により大阪市立東洋陶磁美術館に144点が寄贈された。 「そんな安宅コレクションに憧れて、昭和30年代から50年代にかけ、出光興産創始者の故・出光佐三氏らが宮廷コレクションの収集に力を入れたものの、同氏の死去とともにその流れが途絶えてしまった。伊勢氏はそうした逸品を引き継ぐ『最後の陶磁器コレクター』なのです」(美術業界関係者) (後編『最大で150億円の取引になる可能性も…中国人富裕層が狙う「イセコレクション」高級陶磁器の行方』に続く) 週刊現代(講談社・月曜・金曜発売)
( 187129 )  2024/07/03 17:01:52  
00
中国陶磁器に対する日本国内の意識や論調は様々です。

一部には、中国の陶磁器が日本の文化や歴史にも深く関わっており、日本にとっても価値のあるものであるという認識があります。

一方で、財政難や人材不足などの問題を抱える現状から、海外に出ても保存や維持管理がより適切に行われるという意見や、経済的な観点から高値で買ってくれる者に売るべきだという意見も見られました。

さらに、元々中国のものであり、中国へ返すことに賛成する声や、質が良い者なら誰が所有しても問題ないという意見もあります。

一部には、流出や取引の是非について疑問を呈する声や、経済や文化の観点からの論評も見られました。

(まとめ)
( 187131 )  2024/07/03 17:01:52  
00
・中国陶磁器と聞いて日本のものじゃないからと反応する方もいるでしょうけれど、美術品と呼ばれるほどの中国陶磁器は日本の茶道やその他の歴史上重要な意味があるものも多いのです。 例えば、中国の青磁の茶碗で馬煌絆(まこうはん)という茶碗がありますが、平重盛が12世紀に喜捨のお礼として中国の禅僧から頂き、その後足利義政が所有したと言われて国宝指定がされているようなものもあるのです。 かけた部分を金属で留めており、これがいなご(煌)にみえるという日本人の自然を愛する見立てで愛されて来た中国陶磁器です。おそらく中国人から見れば欠陥のある茶碗としか見えないでしょう。 中国のものだからイイじゃんということではない日本の歴史になっているものも多いと理解してほしいです。 ・文化財にかかわる立場ですが海外に出てもよいと思う。 もう日本は公的機関さえ文化財関連に予算をつける余力もないし、保存や修復する人材も払底しつつある。 日本にとどめてももう10年もしたら人材と資金不足でまともに保存できなくなると思うし、海外のしかるべき施設の整っているところに行くならその方がいい。 大体今の日本の状況考えたら、文化に金かける余裕あるなら物価高や南海トラフ対策する方が先だと思う。 ・いやまぁ中国にとっては、当時流出した品物を取り返すってことだし。 貴重なんであればなおさら、お金を出して維持できる所にわたすのが良いのでは?美術品なんてそんなものでしょ。 武力で強奪されるのならともかく、まっとうな商取引の結果ならうけれるべきではないかな。 当時の陶磁器を作った中国の国家と今の中国共産党とは何の関係もないけど、中国のある地域、民族が作ったものだし、元の場所に戻るのはある意味いいこかも。ただ、継続的に長期間にわたって維持管理してくれることを望むね。 ・森のたまごは経営母体の動向にかかわらず質が良いので、ずっと買い続けています イセコレクションも森のたまごと同じく、伊勢氏の手を離れた後も自分の力で輝くでしょう ・国産の古伊万里などなら海外流出は憂慮すべきかもしれないが,もともと中国産なんだから原産国にもどってもいいじゃないかと私は思う。コレクションがばらばらになり,所有者の所在もあいまいになるのが困るなら,中国政府や中国の博物館が手を打つべきだろう。 日本国外にでるのが困るなら,国内の大企業や資産家が競り落とせばいいだけの話だ。もうそれだけの資金力がないのなら,それだけ日本が没落したということではないか。 ・管財人としては、コレクションの買い手が誰であるかに関係なく、一番高値で売却しなければ、債権者に対する義務が果たせないことになります。それに、かりに外国人を一切排除したルートで処分するにしても、国内バイヤーが実はダミーであることを防げないでしょう。 ・単に経済力の問題でしょ。 中国が高く買い、原点に戻るなら、それもいいのでは? 価値があると思えば、高く競りがちするだけ。 債権回収率が上がれば、その方が日本経済に良いと思う。 ・今の為替だとお買い得感半端ないからね。日本も円高のときはみなも知ってそうな有名な話だと海外で印象派のゴッホやルノワール買いまくっていたけど(今はもう処分されてほとんど国内にない)このコレクションの中にも当時そうして海外から入手されたものもあるでしょう。因果も美術品も世界を巡るってやつですね ・清朝の混乱に乗じてやってきたものなので、中国に戻るならそれでも良いと思うのですが、、、日本で安価で落札して即10倍の価格で転売とかありがちなので、きちんとした国際オークションで売却した方が良いかなと思いました。 ・日本絵画とかなら心配もするが、中国製陶磁器なら高額で引き取って貰えば大事にするだろう。 それが投資目的でも大事にするのは変わらない。  安価で放出するのだけはモノに大して無責任だからダメ。 ・国が貧しくなれば、美術品も、骨董品も、技術者も、スポーツ選手も、クラシックカーもみーーんな海外に流出していきます。 資本主義っていうのはそういうものなので、しかたがないことかと思います。 ・「大事にしてくれるなら」 中国にお返しするのも仕方ないんじゃないですかね。 中国陶磁器コレクションはもともと中国のものなんだし。 日本の仏像とか絵画が海外に流れていたとした場合、 日本の富裕層がそれを買って、日本に帰ってきたら喜ぶでしょ。一緒よ。 ・管財人と債権者にしてみれば、高い値段で買ってくれる人なら誰でも良いわけで、それほど危機感を持っているなら、スポンサーを探して来れば良いだけ。 ・中国に帰るにしても、「バラバラ」は嫌だなあ。 日本国内に留め置けないのであれば、中国政府か台湾政府にでも持ちかけたらどうだろうか?せっかく集めたコレクションだもの。 ・日本国内にあったとしても個人収蔵のコレクションであれば他人からすると関係ないんだし、海外コレクターの手に渡ってもなんの問題もないだろう。 ・「このままでは日本の現存している陶磁器の名品の数々が中国に流出してしまう。それだけは防がなければならない」 ↑↑ 何故??? オークションに出たら高値の人が購入するのが普通だと思うが、 中国では駄目なの? ・小室夫妻のパトロンでもあった事から、最もダメージを受けているのは小室夫妻だろう。美術界の混乱はほぼ皆無だと思う。 ・まぁ誰が持っててもいいんじゃね。ちゃんと未来に繋げられればさ。 流出させたくなければ日本人が買えばいいじゃない。知らんけど。 後、最近の中国人は不景気で打ちのめされてるから、 かなりシビアな値付けしてきそうだね。 ・大混乱に拍車をかけるのが真贋論争。冷や水をかけるつもりは無いが、贋作レベルは大変なもの。 ・元々中国の王朝が持っていたものだったのなら中国からすれば自国のものを返してもらう程度じゃない? ・貧困に悩む国民を尻目に国はやりたい放題。 文化財を守る為に国民は寄付でもしろって言いたいみたいですね!? ・環境の良い所で保存してもらえるなら何処でも良い ・中国王朝崩壊で流出したものなら 中国人に買われても文句は言えないわなあ おんなじ事やってるだけですやん ・口は出すけど金は出さない。 大体個人が集めてきたものでしょ、国じゃない。 ・日本の焼物ならともかく中国の陶磁器なら危機と煽る必要ないよね? ・元々が中国なら中国人が買ってもいいのでは。ただでもっていくんじゃないし。 ・ガソリンの補助金をやめて、こっちに使え。 ・お亡くなりになる前に美術館に寄付すれば良かったのに。 それに中国陶器の美術品でしょ?そりゃ中国人は欲しがるわな。 ある意味里帰りするだけ。それを流出と言われてもね。 ・中国人の立場では何を馬鹿なことを言っているのだろうという感想だろうね。 戦後に散らばったものは良い言い方をすれば保護だけど...
 
 

IMAGE