( 187184 )  2024/07/04 00:10:23  
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川崎重工業の神戸工場が、海上自衛隊の潜水艦建造に関連して、下請け企業との架空取引で裏金を使っていた疑いが浮上しています。

大阪国税局の税務調査によると、裏金作りが十数億円に達し、約6億円の追徴税が発生しているとされています。

川崎重工業は防衛関連契約で年間約2千億円を取り扱い、防衛省も自衛隊員倫理法違反の疑いで調査を行っています。

潜水艦の建造では、三菱重工業と交代で受注しており、川崎重工業が製造する潜水艦は全22隻の半数に相当します。

(要約)

( 187186 )  2024/07/04 00:10:23  
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川崎重工業の神戸工場=神戸市中央区 

 

 海上自衛隊の潜水艦を受注する「川崎重工業」(本社・神戸市)が潜水艦の乗組員らに対し、下請け企業との架空取引で捻出した裏金を使って多額の物品や飲食代を負担していた疑いのあることが、関係者への取材でわかった。税務調査した大阪国税局がこれまでに十数億円の裏金作りを把握し、重加算税を含む追徴税額は少なくとも約6億円に上るとみている。 

 

【写真】川崎重工業が建造した潜水艦「らいげい」 

 

 川重の防衛関連の契約は年間約2千億円に上る。防衛省は3日、自衛隊員倫理法違反の疑いで調査を実施していると発表した。 

 

 川重は、海自の潜水艦建造を「三菱重工業」(本社・東京)と交代で受注している。現在就役している22隻のうち半数が川重製だ。 

 

 拠点となる川重神戸工場(神戸市中央区)の造船所では、潜水艦の建造とともに定期的な検査や修理を実施している。複数の関係者によると、神戸工場で検査・修理を担当する修繕部では、複数の下請け企業との取引で架空発注を繰り返し、その架空発注分で支払った代金を裏金として下請け側にプールさせていたという。 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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