( 187804 )  2024/07/05 17:04:01  
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東京都知事選挙が迫っており、現職の小池知事に挑む候補が熾烈な選挙戦を展開している。

石丸伸二候補は2位浮上を目指し、SNSなどを駆使して空中戦を展開しているが、一部地元からは批判の声も上がっている。

石丸氏は対話ができないとの指摘もあり、訴訟でも苦しんでいる状況だ。

選挙は最後の3日でどんでん返しが起こり得るため、今後の動向に注目が集まっている。

(要約)

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虚像の改革派(C)日刊ゲンダイ 

 

 3選を狙う女帝が本腰を入れ始めた東京都知事選(7日投開票)は、最終盤に入った。現職の小池百合子知事(71)、蓮舫前参院議員(56)の後を追う前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は2位浮上を目指して必死だ。分刻みの街宣を連日こなし、陣営を中心にSNSを駆使した空中戦を大展開。聴衆に囲まれる石丸氏の写真を連投するなど、勝ち馬に乗りたがるバンドワゴン効果の演出に躍起だが、地元の広島からは「あんなぁ押し上げちゃいけん」という声が上がっている。 

 

石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが 

 

 石丸氏は5日、文京シビックホールで決起集会(無料)を開く予定だ。4日夜に後援会の公式X(旧ツイッター)が先着順で募った参加予約は、開始およそ3時間で終了。会場の大ホールの定員より少ない1400人に絞っているとはいえ、ホンマかいなのスピード満席だ。 

 

■女帝もアングリの独裁手法 

 

「石丸氏は対話ができない。市長時代は議会との対立を『劇場型エンターテインメント』と公言し、異論には耳を傾けず、反発するベテラン議員に激しい口調で詰め寄る場面などをユーチューブで流して悦に入っていた。石丸市政の混乱を検証した地元紙に対しても横暴で、市長会見は記者クラブ主催にもかかわらず、質問を拒否。会見は宣伝広報の場と化してしまった。正当性を押し通すためには手段を選ばない。あんなぁ知事に押し上げちゃいけん」(地元メディア関係者) 

 

 女帝もアングリの独裁手法。小池知事もお抱えメディア以外の取材を極力排除するものの、質問者を事前に選別するなど、露骨にならないよう適度に差配をしている。 

 

 訴訟4連敗もむべなるかな。石丸氏は「恫喝された」とXでさらした市議とのほか、市長選のポスター製作費の一部未払いをめぐっても広島高裁で敗訴。訴訟への興をそぐため、バイトを雇って切り抜き動画を拡散し、石丸人気を演出した疑惑もくすぶっている。 

 

 余波は思わぬところに飛び火。広島ホームテレビが制作したドキュメンタリーの劇場版「#つぶやき市長と議会のオキテ」を上映している県内の劇場に「選挙中になぜやるのか」と抗議が寄せられているという。5月末の公開9日前に石丸氏が出馬表明したためトバッチリなのだが、劇場側は「答えられるものがいない」と困惑した様子だった。 

 

 選挙は最後の3日でどんでん返しが起こり得る。投票先は見極めたい。 

 

 ◇  ◇  ◇ 

 

 X(旧ツイッター)では「#石丸伸二」が連日トレンド入りする注目度の高さ。この展開にニンマリなのが、切っても切れない間柄のドトールコーヒーだ。 

 

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