( 188418 ) 2024/07/07 15:13:58 0 00 新宿駅東南口で最後の街頭演説を行う蓮舫氏(撮影・藤山 由理)
東京都知事選は七夕の7日に投票、即日開票される。選挙戦最終日となった6日、各候補は最後のお願いに力を込めた。前参院議員の蓮舫氏(56)は新宿駅、現職の小池百合子氏(71)は池袋駅、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(41)は東京駅の駅前でそれぞれ17日間の選挙戦のフィナーレを飾った。
【写真あり】街頭演説を前にガッツポーズを見せる蓮舫氏
直前までの激しい雷雨がやんだ新宿駅東南口の広場。大歓声に両手を振って応えた蓮舫氏は、小池氏を念頭に「ウソのない、正直で誠実な都政にしましょう。私にリセットさせてください!」と呼びかけた。
都知事選への電撃出馬表明は5月末。「小池都政をリセット」「反自民、非小池都政」と訴え、無党派層ヘの浸透を狙ってきた。一方で、若者の雇用や収入を増やし、生活を安定させる必要性を訴え20代前後の取り込みも図ってきた。
しかし、共同通信の中盤情勢によると、無党派層の支持は小池氏に及ばず、石丸氏と並んでいる。女性からの支持は小池氏、若者にあたる20代以下は石丸氏にそれぞれ軍配。蓮舫氏は70代以上からの支持率が高いのが実情で、ターゲット層では石丸氏に及ばない状況となっていた。
そのためか後半戦からは少し戦い方を変えた。駅前で自らビラを配るなど有権者と交流する機会を増やし、一日の終わりには愛犬を抱きかかえる写真をSNSに投稿するなど親近感をアピール。支持者が「R」のロゴが入ったプラカードを掲げる、1人で演説する「ひとり街宣」と呼ばれる動きが広がるなど、終盤になって懸命に巻き返しを図ってきた。
ただ、選挙情勢の分析に当たっている自民党都連関係者は「石丸氏が蓮舫氏をしのぐ勢いを見せている」と明かす。事業仕分けで流行語になった自身の「2位じゃダメなんですか?」にちなみ、都連関係者の間では「2位になれない可能性もあるのでは?」と皮肉る声もある。
演説後には記者団に「日に日に演説に集まる人が増えて、手応えを感じる選挙戦だった」と17日間を振り返った。声をからし、有権者の審判を待つだけとなった。
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