( 189711 )  2024/07/11 01:57:02  
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松本人志が名誉毀損で起こした訴訟で、告発者A子さんが尾行されていることが週刊文春の取材で判明した。

裁判で松本側はA子さんの個人情報や写真の提出を求めており、A子さんは松本が既にその情報を持っていると主張している。

A子さんは尾行され、自宅周辺で探偵が尾行し写真や動画を撮影していたことが明らかになった。

このような行為は裁判の進行を妨げるものであり、不当だとの批判がある。

また、松本の代理人は質問に回答しておらず、週刊文春ではA子さんに対する出廷妨害工作について詳細に報じられた。

(要約)

( 189713 )  2024/07/11 01:57:02  
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直撃取材に応じる松本 ©文藝春秋 

 

〈「松本人志さん、真実を話して」第1回口頭弁論を前に告発者A子さんが「週刊文春」で手記を公表「私は負けません。何度でも証言台に立ちます」〉 から続く 

 

【画像】ノースリーブ姿のA子さんを尾行する黒ずくめの男 

 

 お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(60)が文藝春秋などを名誉毀損で訴えた裁判。争点となっている 昨年12月27日発売号の記事 にて、松本からの性的行為を告発したA子さんが探偵から尾行されていることが「 週刊文春 」の取材で分かった。 

 

 複数の探偵業者が取材に事実関係を認めた。 

 

 3月28日から東京地裁で始まった裁判のなかで、松本側はA子さん、B子さんという2人の告発者の名前、住所、生年月日、携帯番号、LINEアカウント、さらには容姿がわかる写真の提出を要求している。 

 

 こうした松本側の要求に対して、A子さんが言う。 

 

「松本さんは、私の名前などの素性を、とっくにわかっています。その証拠に、私が(お笑いコンビ「スピードワゴン」の)小沢一敬さんに送った“迎合メール”がメディアに取り上げられたとき、松本さんは、Xに『とうとう出たね。。。』とポストし、そのメールを拡散していましたから」 

 

 最初の記事が出てから半年あまり、A子さんの身辺には様々な変化があった。彼女が見ず知らずの男たちに行動を監視されていると気付いたのは2月中旬のことである。 

 

「ある日、私は友人と2人で繁華街のカラオケボックスに来ていました。夜9時半、L字型のソファで会話していたところ、部屋のドアの左上でコツンという音がしたので目を向けると、一眼レフの黒い影が見えたのです。その後、人影とともにサッと消えていった。レンズと目が合ったことに驚き、私は恐怖で固まってしまった」(同前) 

 

 同じ時期から、自宅前に停車する地方ナンバーの車を見かけるようになった。3月以降、A子さんから相談を受けた取材班は継続的に彼女の自宅周辺を監視。4カ月近くの取材で浮き彫りになったのは、記事掲載後の早い段階で自宅が特定され、その後も探偵業者による尾行が付いていたという事実だった。 

 

 そして数回にわたり、取材班は、探偵がA子さんを尾行し写真や動画を撮影する姿を確認。その後の取材で探偵業者を特定し、複数の業者から詳しく話を聞いた。 

 

 

 そのうち1社の担当者は「クライアントのことは何も答えられない」と一度は取材を拒否したものの、こちらが取材結果を示すと、観念したかのように松本側から依頼があったことを暗に認めたのだった。 

 

 A子さんに対する尾行・つきまとい行為について、ジャーナリスト・伊藤詩織さんの性被害問題で代理人を務め、性加害問題に詳しい佃克彦弁護士に見解を求めた。 

 

「裁判による真実解明を阻害する悪質な行為であり、本当にアンフェアです。松本氏側は自ら裁判を提起しながら、相手方の立証を妨害している。たとえ松本氏側にとって敵性証人でも、松本氏側は反対尋問をすることによって、真実に近づくことができます。 

 

 松本氏側の対応は自分たちの反対尋問が成功しないことを自ら認めているようなものであり、自分たちの主張に自信がないということを露呈している。一般的に、裁判の過程で探偵に依頼する場合はその費用は依頼者が負担します。依頼者の承諾もなく、代理人が独断で探偵を雇うことは考えられません」 

 

 果たして松本はA子さんへの尾行について把握しているのだろうか。 

 

 吉本興業に取材を申し込むと、「裁判に関することは代理人に一任しております」と答えたが、松本の代理人である八重洲総合法律事務所の田代政弘弁護士は期日までに回答しなかった。 

 

◆◆◆ 

 

 7月10日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および11日(木)発売の「週刊文春」では、「松本人志5.5億円裁判 A子さん出廷妨害工作を告発する!」と題した記事を6ページにわたって掲載。探偵による尾行の様子を収めた多数の写真、探偵業者の告白のほか、田代弁護士がA子さんの知人に「彼女を出廷しないようにして欲しい」と要請したことなど、松本側のA子さんに対する「出廷妨害工作」について詳しく報じる。 

 

「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年7月18日号 

 

 

 
 

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