( 191411 )  2024/07/16 15:50:19  
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イオンリテールが「スマイルくん」というAI端末を導入し、従業員の笑顔や声量を分析してリアルタイムでフィードバックする取り組みを7月から始めた。

これまでの実験で成果を上げたため、全店舗への導入も検討している。

従業員の笑顔とあいさつの実施率が向上し、「気持ちが明るくなる」という声もあり、好評だという。

今後は表彰などを検討しながら、全店舗への導入を検討していく予定だ。

(要約)

( 191413 )  2024/07/16 15:50:19  
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「スマイルくん」を導入するイオンリテール 

 

 イオンリテール(千葉市)は7月から、「イオン」「イオンスタイル」の約240店舗で、従業員の笑顔や声量を分析し、リアルタイムでフィードバックするAI端末「スマイルくん」を導入した。同社は実験店舗での取り組みで「一定の成果を得た」として、全店での導入も検討していくとしている。 

 

【画像】導入された「スマイルくん」、実際の利用のイメージ 

 

 同社ではコロナ禍の影響により、あいさつ実施の減少傾向がみられたことから、「笑顔やあいさつのトレーニングを一から実施する必要がある」と判断。「従業員が主体的に体験・体感し楽しくトレーニングができるツール」として、スマイルくんの開発に着手した。 

 

 2023年に一部店舗で実験的に導入し、「笑顔・発声の基準」として、口角の角度や声の大きさ、言葉の抑揚、滑舌などの基準を設定。その上で、出勤したタイミングで1日30秒、スマイルくんによるトレーニングを実施した。 

 

 担当者によれば、実験に参加した従業員からは「『気持ちが明るくなる』『ランクアップしていくのがうれしい』などの声があり、おおむね好評」だったという。 

 

 笑顔とあいさつの実施率について、実験店舗でミステリーショッパー調査を行ったところ、導入の3カ月後には導入前の約1.6倍に向上した。こうした結果もあり、2024年は新入社員が配属される店舗、また改装を計画する店舗を中心に、スマイルくんを導入するに至った。 

 

 7月からは、導入した約240店舗の全従業員(社員・パート・アルバイト)に実施する。今後は店舗内、あるいは店舗を横断する形で、レベル上位者への表彰などを検討しているという。また、来期以降に全店舗導入を検討していくという。 

 

ITmedia ビジネスオンライン 

 

 

 
 

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