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高齢者を「洗脳」 2000万円以上だまし取られた80代姉妹が恐れた人物 介護職員による『経済的虐待』10年間で被害者600人超に 被害防ぐポイントは「成年後見制度」

FNNプライムオンライン 7/20(土) 19:32 配信

https://news.yahoo.co.jp/articles/97972df78f73060abce2cce1935cea2d7764a4fc

 

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大阪市鶴見区にあった介護施設「りはびりぷらすDayService」の元代表が、利用者だった80代姉妹から2000万円以上をだまし取った詐欺の疑いで再逮捕された事件が起きた。

西影容疑者は姉妹に財産を管理すると言って信用させ、姉妹から2000万円を引き出し、家を売却して払わなかったり、高齢者が辛い状況に置かれる中、他の居住場所に連れ出し、支配していた。

この事件を受け、高齢者を経済的虐待から守るための取り組みを追った報道では、NPO法人シビルブレインが後見制度を利用して高齢者をサポートしていることなどが紹介された。

(要約)

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FNNプライムオンライン 

 

大阪市鶴見区にあった介護施設「りはびりぷらすDayService」。 

 

この施設の元代表・西影由貴(ゆうき)容疑者(38歳)が、利用者だった80代の姉妹の自宅をだまし取った詐欺の疑いで、7月17日に再逮捕された。 

 

2000万円以上だまし取られた80代姉妹が恐れた人物 介護職員による『経済的虐待』10年間で被害者600人超に 

 

姉妹は2人暮らしで、預貯金は2000万円以上、持ち家もあり、お金には不自由のない老後を過ごしていた。 

 

しかし、施設に通いだして2年たった、2021年。西影容疑者が姉妹にこう話を持ちかけ、生活は一変したのだ。 

 

西影由貴容疑者:妹さんはお金を使いすぎるから、僕が管理してあげる。 

 

生活費を管理してもらうためと、西影容疑者を信じ切ってしまった姉妹。言われるがまま、キャッシュカードや通帳を渡してしまい、2000万円を引き出されてしまった。 

 

そして…。 

 

記者リポート:姉妹が暮らしていた家は取り壊され、現在はこのように更地となっています。 

 

西影容疑者は、姉妹の住む家を600万円で買い取る契約を交わしたが金は払わず、だまし取った疑いももたれている。 

 

家は不動産会社に800万円で売却。そして、姉妹を自らが住むマンションに引っ越しさせた。 

 

マンションにはクーラーなく、電気やガスが止まることもしばしば。食パン1枚を2人で分け合うほどの困窮ぶり。なぜこのような事態になってしまったのか。 

 

不審に思ったマンションの関係者が、西影容疑者を問いただした時の音声が残っている。 

 

西影由貴容疑者:(姉から)『お金の管理を手伝ってくれ』とか、いろいろお話をしてくださっていた中で、金銭管理に関しては『やったらだめですよ』と。そこに関しては僕の気持ちだけで動いて、お願いの部分で断り切れなかった部分が正直あったかもしれない。不正をしているなり、何なりという部分は、僕の中で一切やっているつもりは全くない。 

 

その場に立ち会ったという男性は次のように話した。 

 

立ち会った男性:普通の大人でもね、あいつの口にかかったらだまされますわ。もう本当に(口が)達者。結局、『自分らがいなかったら本当に生活していかれへんで』っていうくらいまで、精神的にやっぱり、そういうことも言っていたんじゃないかなって思いますよね。 

 

さらに、西影容疑者の暴挙はこれだけにとどまらない。 

 

 

マンション関係者の追及から逃れるように、西影容疑者は姉妹を東大阪市の集合住宅に連れ出した。 

 

記者リポート:この坂道を上った先に姉妹が移り住んだ集合住宅があります。足の悪い高齢者が上るには、かなり険しい坂という印象を受けます。 

 

さらに、施設の元従業員を妹の養子にして、2人を支配していく。 

 

知人:養女になってるの?おばちゃんの。 

 

妹:うん。 

 

知人:養女になったことも知ってるねんな? 

 

妹:はい。 

 

知人:おばちゃんがオッケーしてるの? 

 

妹:はい。 

 

姉:(養子に)させられたんや。 

 

知人:そうやろ? 

 

知人:怖がってしまってかわいそうに 

 

妹:一歩も外に出てない。 

 

知人:そうやろ、そんなの体が弱ってしまう。 

 

妹:私が悪いから逃げてきたんや。 

 

知人:違う!何にも悪いことない。 

 

姉妹は認知機能に問題はなかったというが、身近に親族がおらず、頼れる人は施設の職員だけだった。 

 

そんな中、逃れられない“経済的虐待”に陥ってしまったのだ。 

 

同様の被害が後を絶たない今、被害を防ぐための取り組みを追った。 

 

相次ぐ“経済的虐待”から高齢者をどう守るのか。 

 

NPO法人 シビルブレイン 松本直高代表理事:お金の管理だけが後見人の仕事じゃないんですよ。身上監護といいまして、状況をしっかり把握できるかっていうのは大事なところだと思います。 

 

そう話す松本さんは、堺市にあるNPO法人「シビルブレイン」の代表だ。 

 

このNPO法人は弁護士や税理士など、専門職の集まりで、本人に代わり財産を管理する「後見人」も引き受けていて、これまでに延べ208人の後見人となってきた。 

 

その中には、兵庫県内の老人ホームの職員に500万円を横領される“経済的虐待”の被害者もいたという。 

 

NPO法人 シビルブレイン 松本直高代表理事:西宮の市立の老人ホームで、そこで500万(とられた)。『横領じゃない、贈与や』の一点張りで。それで弁護士を入れて話をして、結局は30万しか戻ってこなかった。 

 

厚生労働省の調査によると、介護職員による経済的虐待の被害者は、2022年までの過去10年間で、全国で延べ651人に上る。 

 

しかし、松本さんは被害に気づかないケースも存在すると指摘する。 

 

NPO法人 シビルブレイン 松本直高代表理事:個人の担当者にお金を預けてしまっているパターンであれば、施設の方々も、運営している法人も、なかなか(被害が)分からない。 

 

こういった事態を防ぐためにあるのが「成年後見制度」。 

 

制度には2種類あり、1つ目の「任意後見」は、将来、判断能力が低下した時のために、本人があらかじめ後見人を選んでおくもの。 

 

もう1つが「法定後見」。本人が認知症などで判断できなくなった時に、裁判所が弁護士や司法書士などから後見人を選ぶというものだ。 

 

ある日、「シビルブレイン」の担当者は銀行に立ち寄った。後見人を担当する大林さんだ。 

 

NPO法人 シビルブレイン 大林一美さん:通帳を紛失された方の再発行手続きに。ご本人の預貯金やと、そこの銀行にあるかないかの確認に行ってきました。 

 

その後、老人ホームへ。 

 

NPO法人 シビルブレイン 大林一美さん:大体、月に1、2度ヘルパーさんへのお金を持参したり、本人のお小遣いや必要な分とかは、本人に伺いながら財布に足させていただいたりしています。 

 

後見人は、担当する人の財産を預かり、必要に応じてお小遣いとして渡すなどのお金の管理をしたり、契約ごとの手続きも代行する。 

 

成年後見制度は高齢化が進む割に浸透していないのが現状で、75歳以上の高齢者のうち、この制度を利用しているのはわずか1.2%にとどまっている。 

 

NPO法人 シビルブレイン 松本直高代表理事:どんどん高齢化が進んでいる中で、少しこの制度が置いてきぼりを食らっているのかなと。全部が安心とはいかないですけど、ないよりは安心して暮らしていただけるんじゃないかなと思いますね。 

 

孤独な高齢者に忍び寄る“経済的虐待”。 

 

「自分は大丈夫」。そんな心の隙が狙われている。 

 

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月17日放送) 

 

関西テレビ 

 

 

( 193107 )  2024/07/21 01:49:56  
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成年後見制度の普及が進まない要因として、使い勝手の悪さが挙げられます。

また、被成年後見人に対して自分の価値観を押し付ける専門職も多いことが問題視されています。

例えば、認知症高齢者の場合、本人の生活スタイルや価値観を無視してしまうことが起きています。

さらに、後見人の許可が必要であることで、本人の自主性や人間関係が損なわれてしまう場面もあります。

 

 

介護職や行政書士なども、高齢者を簡単に信じ込ませてしまう言動を取ることがあると指摘されています。

特に、行政書士が裏切る可能性も考慮すべきだという意見もあります。

高齢者が自分で管理できなくなった場合、身内のサポートが難しい状況では、行政が判断を下す必要があるとされています。

 

 

制度改革が求められる中で、成年後見人制度に提出する書類などで経費を出し渋る事例もあります。

制度が利用しにくさを感じさせる要因となっています。

また、金銭の問題や資格要件に関する議論も、その制度の現状を反映しています。

 

 

さらに、公的なケアの不足や介護保険料の使途、行政の問題がこのような事件を引き起こしているとの指摘もあります。

こうした問題は、個々のケースだけでなく、広範囲にわたる課題であるとの見方が示されています。

 

 

最後に、ケアマネとの関係性における問題やその先にある問題の存在が指摘され、まだまだ表面に出ていない問題も多いのではないかという懸念が示されています。

 

 

(まとめ)

( 193109 )  2024/07/21 01:49:56  
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・成年後見制度は使い勝手の悪さが普及しない要因 

また被成年後見人(利用者)の生き方を見ずに自分の価値観を押し付ける専門職が多いのも問題 

以前朝夕の新聞を取りにいくことで日付けや時間を認識していた認知症高齢者に成年後見人をつけた途端、読みもしない新聞は無駄と止めてしまい、間にケアマネが入りなんとか朝刊だけ復活させたり 

孫が遊びに来るので小遣いを渡したいのに後見人の許可が降りないとか、一見無駄な買い物でもその人の長年の付き合いや交友関係上必須であるものが理解されなかったり 

財産管理が仕事だが、まったくの他人、ましてや管理のプロとなると一切無駄なお金は使わせないと杓子定規な人も多い 

 

 

・介護職は利用しやすい環境でもあれば、高齢者をいとも容易く信じ込ませてしまう言動を使う職種。成年後見人制度も行政書士でしょ? 

その行政書士が裏切りと言う行為に及んだらどうするの?って話になるけどね。 

 

高齢になって自分が管理するのが難しくなったら、身内に頼りたいとこだけど、その身内も居ないのであれば、さぁどうする? 

 

そうなった時には行政が動くしかないんだよ。判断するしかない。なので、もっと介護される側の気持ちも汲まないと、後々まじめに揉める。 

 

「家族居るから良いや〜 マニュアル通りすれば自分に非は及ばない」とかの考えなら終わり。もっと積極的に家庭に入りこまないと。行政が逃げで成り立ってるから、こんなのが無くならないんだよ。機能してないってのは、こう言うとこ。お節介ぐらいがちょうど良い。 

 

 

・成年後見人、使いづらいと思うよ。役所に提出する書類ですら、必要な経費まで出し渋る人を見たことがある。さんざん役所の窓口で1時間くらい揉めて、渋ったのは戸籍謄本だか600円くらい。その人のために係員が二、三人がかりで説明して窓口一つクローズ状態。他のみんなは書類揃えて待ってるのに。手続きのための後見人だろうに。 

 

 

・常識人の複数人で当たる制度がなぜないのか。弁護士だから100%信用できるとは限らないだから裁判所の監督を受ける法体系だが、所詮外形形式が整っていれば追求はない。 

費用は高いし実態に即してないからこの制度は利用が少ない、資格要件を実態に合うよう、人間性を重視した選任を行えるよう制度の改革が早急に必要でしょう。 

金銭の匂いを嗅ぎつけて寄ってくるハイエナ人間は表面は紳士然として親切そうな顔できますからね。資格はあてにならない。 

 

 

・こういう連中が蔓延るのは 

公的なケアが行き届かないから。 

高い介護保険料徴収してたいてい丸投げ。なぜか生保には手厚い、今の行政が 

こんな事件を引き起こしている。 

 

 

・銀行員、弁護士でさえ、横領で時々捕まっている。 

他人に自分のお金を預ける事などあり得ない。目の前のお金に勝てない人は、世の中ソコソコいるのでは? 

 

 

・ここ姉妹にここを勧めたケアマネとの関係にも問題があった。 

 

 

・こんな事氷山の一角なんだろうな。 

ごろごろありそう。 

 

 

 

 
 

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