( 193271 )  2024/07/21 17:00:48  
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大学案内書『大学図鑑!』の最新版である『大学図鑑!2025』が発売され、関西の国公立大学である京都大学、大阪大学、神戸大学について紹介されている。

京都大学は自由な校風で、学生の自由度が高い。

一方、大阪大学はまじめで勉強熱心な学生が多く、内部では「阪大弁」が話されている。

神戸大学の学生は余裕を感じさせる雰囲気で、コミュニケーション力があり、キャンパスライフを楽しんでいる。

これらの大学の特徴を示す文章が抜粋されている。

(要約)

( 193273 )  2024/07/21 17:00:48  
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マップの見方と注意点*このマップは大まかな目安です。同じ学部であっても学科や専攻によって事情は異なります。詳細は各大学別のページを熟読して。*縦軸の「エライ」は入試偏差値による序列とほぼ同じですが、「100%同じではない」ところを読み取ってください。 

 

 25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2025』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2023年12月時点に執筆した『大学図鑑!2025』をもとにしています) 

 

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 関西の国公立大学を語るうえで欠かすことのできない大学が、「京都大学」「大阪大学」「神戸大学」だろう。いわゆる関西国公立の御三家的な存在で、名実ともに人気の大学となっている。そのほかは規模的には大きくない大学が多いのが点在しているのが関西の国公立大学の大きな特徴だ。今回はそんな関西の国公立大学がどのような立ち位置にいるのか見ていきたい。 

 

● 京大生の生活と性格 

 

 名物・京大飴の“なめてかかれば挫折知らず!”のコピーが、京大生の特色をよく表している。「何でもやれるはず、という根拠のない自信はある。だからとりあえず行動する」(理学部生)。 

 

 伝統スタイルを貫く諸先輩の影響、大学の環境・雰囲気から、「自分で考え、何かを提案する」という京大的スタイルは継承されているが、かつての「頭はいいけど我が強くて、要領がいいとは言えない」京大生は減り、今の主流は「ゴールまでの最短距離を要領よく行く優等生」たちだ。 

 

 学生の均質化と小粒化は京大でも進行している。とはいえ、東京の大学生と比較したら、京大生はかなり自由だ。どんな人種がいても、多少の無茶も許される校風というニュアンスも含んでいる。ファッションなどの見た目も「気にしない」を含め自由だ。 

 

 サークル活動は活発だが、他大と比べて単独、または少人数で過ごす学生の姿も目立つ。学生食堂で一人飯の比率が高いため「ぼっち席」が用意されていることも特徴だろう。 

 

 

● 阪大生の生活と性格 

 

 阪大生の基本は「まじめ」である。「勤勉」「地味」「おとなしい」というのが、外から見た確固たる印象なのだが、阪大生たちはそう見られることを歓迎しない。その抵抗は「日本で3番目」のプライドの表出かもしれない。 

 

 もっとも、近年は勉強を継続できる派と、つらすぎて単位取りを諦める派の二極化傾向がみられるそうだ。特に理系学部では、大学に来なくなる学生や、留年する学生がけっこういる。それだけ大学での勉強が大変なのだ。 

 

 庶民派を自称する学生も多いが、実際のところはエリート意識が強い。大阪出身の学生は4人に1人で、兵庫、京都、奈良を加えた2府2県の出身者が全体の約半数を占める。キャンパス内では関西弁と地方弁が入り交じった“阪大弁”が飛び交い、「大阪出身者も2~3年経てばイントネーションがおかしくなる」。国公立大の中でも比較的浪人率が高く、現役と浪人の割合は文系ではおよそ3:1、理系では3:2となっている。 

 

● 神戸大生の生活と性格 

 

 名門大だがガツガツせず、余裕を感じさせるキラキラした学生が多い。「すごい高校で真ん中だった人か、普通の高校のトップクラスの人が多くて、後者はプライドが高い」(農学部生)とか。 

 

 誰とでも無難に付き合うコミュニケーション力もあり、特に内輪になると会話でのリアクションは良好で、それなりにキャンパスライフを楽しんでいる。実家からの通学生がボリューム層だ。近県では岡山、大阪、奈良あたりからも通ってくる。地方出身者には九州、四国方面が多い。 

 

 格安の学生寮も5つあり、自宅からの距離や収入などの条件を満たしていれば希望通り入居できるケースが大半とのこと。大学の近くに下宿をすると、1Kで家賃の相場は4万~6万円くらい。アルバイトは、家庭教師や塾講師は生協で紹介してもらえる。 

 

 おしゃれの街・神戸だけに、ファッションにも気を使っている学生が多い。周辺の女子大の学生からは「神大生は地味」と言われるようだが、男女とも派手すぎず、清潔感がある。通学が山登りのため女子もスニーカー率が高い。 

 

● 関西の国公立大序列マップ 

 

オバタカズユキ 

 

 

 
 

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