( 194091 )  2024/07/24 01:11:59  
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日立製作所は、家庭用エアコンの生産から撤退し、米国のジョンソン・コントロールズ・インターナショナルとの合弁会社を独立した会社に売却することを発表した。

売却額は約2180億円で、売却完了は2025年6月を目指す。

一方、業務用の空調事業については、データセンター向けの需要増を見込み、日立の家電子会社が合弁会社の工場を取得する。

日立は日本で初めて窓に取り付けるエアコンを発売し、シンボルマークを付けてから「白くまくん」のブランド名が浸透した。

中核事業や成長分野への集中を進めるため、相乗効果の薄い事業の売却を進めている。

(要約)

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日立製作所の看板 

 

 日立製作所は23日、家庭用エアコンの生産から撤退すると発表した。米ジョンソン・コントロールズ・インターナショナル(JCI)との空調事業の合弁会社を、独ボッシュに売却する。日立の持ち分の売却額は14億ドル(約2180億円)となる。 

 

【グラフ】家庭用エアコンの出荷台数の推移 

 

 日立とJCIは、2015年に合弁会社を設立した。出資割合は日立が40%、JCIが60%となっている。25年6月までの売却完了を目指す。売却後、合弁会社はボッシュの完全子会社となる。日立とブランドライセンス契約を結び、日立ブランドで家庭用エアコンの販売を続ける。 

 

 一方、業務用の空調事業は、データセンター向けで需要増が見込めるとして、日立の家電子会社が合弁会社の工場を取得する。 

 

 日立は1952年に日本で初めて窓に取り付けるエアコンを発売した。59年にシロクマのシンボルマークを付け、75年以降は「白くまくん」のブランド名が浸透した。日立は、中核事業や成長分野への集中を進めており、相乗効果が薄い事業の売却を進めている。 

 

 

 
 

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