( 194458 ) 2024/07/25 01:38:13 0 00 車体の骨格部分に損傷がある中古車を旧ビッグモーターが「修復歴なし」と掲載していたウェブサイト=東京都千代田区の消費者庁で2024年7月24日午後2時11分、大野友嘉子撮影
中古車販売大手の旧ビッグモーター(BM)が車体の骨格部分に損傷のある中古車を自社のウェブサイトなどで「修復歴なし」として表示・販売したのは景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は24日、同社の事業を引き継いだ「WECARS(ウィーカーズ)」に対し再発防止などの措置命令を出した。
【図でわかる】ビッグモーターはこうやって修理代を水増しした
同庁によると、旧BMは2022年9月~23年11月、中古車30台について、自社サイトと中古車情報サイトに広告を表示。その際、実際には事故などで車体の骨格部分に損傷がある中古車だったにもかかわらず「修復歴なし」などと掲載し、損傷が生じたことのない中古車であるかのように不当に表示したとしている。30台のうち4台は旧BMから直接消費者に販売されたという。
旧BMは自社で中古車の修復歴の有無を検査しており、違反が発覚した30台の検査もしていた。同庁は、検査した上で意図的に「修復歴なし」と表示したかは「措置命令の認定に当たって必要な事実ではない」と明らかにしなかった。
ウィーカーズは毎日新聞の取材に「日本自動車査定協会の査定基準の他、当社独自の基準に照らして一定以下は不適格車両として販売しないこととしていた。個々のケースで査定の誤りが生じるなどして、表示に誤りが生じてしまうケースが発生し、違反につながったものと理解している」とメールで回答した。【大野友嘉子】
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