( 195105 )  2024/07/27 01:22:51  
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島根県の丸山知事は、厚生労働省が提案した最低賃金引き上げ率が全国平均で50円(5%)であることに対し、政府がそれを実現できる環境を整えていないと指摘した。

中小企業の実力に合わない賃上げは問題であるとし、企業側がそれに対応できる体力を持っていないことを強調した。

また、新型コロナウイルスの感染者数が増加していることから、基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。

(要約)

( 195107 )  2024/07/27 01:22:51  
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丸山達也知事 

 

 中央最低賃金審議会(厚生労働相の諮問機関)の小委員会が、最低賃金(時給)の引き上げ額の目安を全国平均で50円(5・0%)と決めたことについて、島根県の丸山知事は25日の定例記者会見で、「この数字を実現できる環境を、政府がつくれていない」と指摘した。 

 

【図表】最低賃金と引き上げ額の推移 

 

 丸山知事は「物価高が進む中、最低賃金が引き上げられる状況は目指すべき姿だ」とした上で、「それに対応できる体力を中小企業側が持っていない」とした。 

 

 また、従業員30人未満の企業を対象とした厚生労働省の調査で、今年の賃上げ率が2・3%にとどまったことに触れて、「企業の実力は2・3%なのに、実力以上の賃上げを強制的にさせるのは悪代官みたいだ」と痛烈に批判。中小企業の価格転嫁が進む環境整備の必要性を強調した。 

 

 一方、15~21日に県内で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が383人と増加傾向にあるため、こまめな換気など、基本的な感染対策の徹底を呼びかけた。 

 

 

 
 

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