( 195260 )  2024/07/27 15:45:10  
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MBSニュースによると、大阪府在住のAさんと埼玉県在住のBさんが、クレジットカード不正利用被害に遭っていることが報告されている。

Aさんは不正利用が続く中でカード会社に問い合わせたところ、スマートフォンのタッチ決済機能が悪用されている可能性が示唆されている。

Bさんも同様の被害を受けており、カード会社は今後の対策について協議することを明らかにしている。

被害を防ぐためには、毎月の利用明細を確認し、不審な請求があればすぐにカード会社に連絡することが重要だと指摘されている。

(要約)

( 195262 )  2024/07/27 15:45:10  
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MBSニュース 

 

 MBSの取材班に届いた1通のメール。そこには、『クレジットカードで身に覚えのない使用履歴を確認しました。カードを止めたのは5月1日なのに、今でも毎日1万円程使用されており、13回使われています。毎日使われるのを我慢する日々…腹立たしいです』と書かれていました。文面からにじみ出る“怒り”。送り主に何があったのでしょうか。 

 

【写真で見る】「止めたはずなのに…」見てがく然とした利用明細 

 

 メールの送り主は、大阪府内に住むAさん(30代)。夫と2歳の息子との3人で平穏な日々を過ごしていましたが、今年4月に“ある異変”が起きたといいます。 

 

 (Aさん)「普段めったに使わないクレジットカードなんですけど、スマホに、9108円をどこどこで使いましたというメールが来た。(Qご自身で使った覚えは?)全くなくて。金額も中途半端ですし、全然身に覚えがないですね」 

 

 突然届いた、身に覚えのないクレジットカードの利用を知らせるメール。その後、明細を確認すると、一度だけでなく立て続けに不正利用されていることが分かったのです。 

 

 (Aさん)「たまたまネットショッピングをする時にカード決済をしたら、その4日後に不正利用が始まったので、その1回のネットショッピングで情報を抜き取られたのかなと思ったんですけど。分からないですよね。もう怖いですよ」 

 

 Aさんはすぐにカード会社へ連絡をいれ、利用停止の手続きをします。「これで不正利用は終わる」と一安心したといいますが、実はまだ“大きな闇の入り口”にすぎなかったのです。 

 

 (Aさん)「『カードが止まったら、もう使われないだろうな』という考えでいたんですけど、明細を確認したら『なんで?』って」 

 

 Aさんが停止の手続きをしたのは5月1日なのですが、不正利用はそれ以降も続きました。 

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 5月3日には、家電量販店で1万円。翌日4日には、古本などを販売する店で同じく1万円。そして5日にもまた家電量販店で1万円と、5月10日まで毎日1万円ほどが使われ続けていたのです。 

 

 (Aさん)「おかしいなと思ってカード会社に電話をしたら、『止まったカードで使われています』と言われて。訳が分からなかったですね、意味が分からない。何で止まったカードが使えるのか、何かの犯罪に巻き込まれたのかなとか。毎日不安ですよね」 

 

 5月3日から不正利用が始まり、10日で一旦は止まりますが、翌月になるとまた再開。6月1日~10日の10日間、毎日1万円ずつが使われ、2か月間で23万円が不正利用されたといいます。 

 

 

 しかしなぜ、カードの停止後も不正利用が続くのでしょうか?Aさんがカード会社に問い合わせたところ、「スマホのタッチ決済機能が悪用されている」という回答が返ってきたといいます。 

 

 一部のスマートフォンでは、カード番号やセキュリティコードなどを入力することでクレジットカード情報をスマホに登録することができ(※登録時には本人認証なども必要)、カードを持ち歩かなくてもスマホを店の端末にかざすだけで支払いができます。 

 

 ただ、今回のケースでは、利用停止したカードでも何らかの理由でタッチ決済ができる状態になっていて、それを何者かが悪用しているとみられています。 

 

 被害を訴えるのはAさんだけではありません。埼玉県に住むBさん(20代)が初めて被害に遭ったのは、去年8月でした。 

 

 (Bさん)「最初のころは9800円くらいを毎日1件ずつ(不正に)使われていた。何十日と続いて使われるという感じですね」 

 

 Bさんはすぐにカードの利用停止を申し込みましたが… 

 

 (Bさん)「(去年)8月、9月、10月と使われて、11月は使われなくて、12月は使われてみたいな感じなんですね。(被害)総額だと60~70万円くらいにはなっているかと思います」 

 

 引き落としを止めるよう銀行に依頼したことで、金銭的な被害はないということですが、今も不安は解消されず、憤りを感じています。 

 

 (Bさん)「(不正利用を)やった人間に対してはもう怒りですね。ここまでずっと使われているので、怒りしかないです。本当に『人のお金を何だと思っているんだ』というのは言いたいですね」 

 

 こうした状況にカード会社はどう考えているのか?書面で次のような回答がありました。 

 

 (クレジットカード会社の回答)「不正利用については以前から把握しています。別途、有効な対策がないか協議予定です」 

 

 今回の手口について、ITジャーナリストの三上洋さんに聞きました。 

 

 (ITジャーナリスト 三上洋氏)「正直なところ、今までに聞いたことのない不正利用の手口だと思います。犯罪グループの多くは、『どんな穴があるのか』『どういうふうにすれば不正利用できてしまうのか』『本人認証をかいくぐる手口があるのか』ということを研究しているようです」 

 

 被害に遭わない、被害を小さくするためにも普段からの備えが大切だと話します。 

 

 (三上洋氏)「毎月の利用明細を必ずチェックすること。少額なものでも最近は不正利用がありますから、利用明細を見て、身に覚えがない請求があったらすぐにクレジットカード会社に連絡することが大切です」 

 

 被害に遭ったAさん。不正利用された分はカード会社から返金されたということですが、怒りを禁じえません。 

 

 (Aさん)「一生懸命貯めたお金なので、何かあったら家族のために使いたいと思っているお金なので。それを知らない人に毎日毎日1万円使われて。いつまで続くのかなという不安があり、今も明細を毎朝確認している。ストレスがたまりますよね。腹立たしいです」 

 

 (2024年7月25日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『発掘!憤マン』より) 

 

 

 
 

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