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セブン‐イレブン・ジャパンが従来よりも手頃な価格のおにぎり2種類を発売しました。

背景には、消費者の経済性重視とコンビニ業界の競争があります。

原料見直しや価格競争を通じて、買い合わせニーズを喚起しています。

競合店の価格調査でも、セブンのおにぎりが最も安いことがわかりました。

(要約)

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どんなおにぎりを発売したのか 

 

 セブン‐イレブン・ジャパンは7月16日、従来よりも手頃な価格のおにぎり2アイテムを発売した。どういった背景があるのだろうか。 

 

【画像】セブンの安いおにぎり2種、ローソンとファミマで販売している同種のおにぎり(計6枚) 

 

 販売を開始したのは、「手巻おにぎり しゃけ」と「手巻おにぎり ツナマヨネーズ」(ともに138円)だ。ツナマヨは151円だったものを、138円に切り替えた。しゃけについては、もともと189円のおにぎりを販売していたが、7月16日からは138円の「手巻おにぎり しゃけ」が新たに加わる。 

 

 同社はプレスリリースで「製法、開発へのこだわりはそのままに、中具の原材料を見直すことで、より手頃な価格での商品ラインアップが実現した」としている。広報担当者にどのようにしてツナマヨおにぎりのコストダウンを実現したのか聞いたところ「これまで具の原料は100%マグロだったが、新商品では原料の一部にカツオを使用している」との回答だった。 

 

 経済性を重視する商品のニーズが高まっていることが背景にあるという。近年、物価高などによる消費者の生活防衛意識の高まりから、競合のコンビニでもお得感のある商品を強化する動きが目立つようになった。 

 

 経済性以外の理由もある。手巻おにぎりは、飲料や総菜などと一緒に購入されることが多い商品だという。低価格商品のラインアップを拡充することで、買い合わせニーズを喚起したい考えだ。 

 

 競合の状況はどうなっているのか。ファミリーマートとローソンで販売している、しゃけとツナマヨの手巻おにぎり(スタンダードなタイプ)の価格を調べてみた。 

 

 ファミマでは「手巻 紅しゃけ」(180円)、「手巻 シーチキンマヨネーズ」(155円)を販売している。ローソンは「手巻おにぎり 熟成紅鮭」(192円)と「手巻おにぎり シーチキンマヨネーズ」(157円)だ。競合と比べるとセブンが最も安い価格になっている。 

 

 セブンでは、高付加価値商品、定番商品、経済性を感じられる商品を「松竹梅」の価格戦略で展開している。「梅」の商品に関しては、店内で「うれしい値」というPOPを付けるなど、特に注力している。手巻おにぎりを巡る競争の行方はどうなるのか。 

 

ITmedia ビジネスオンライン 

 

 

 
 

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