( 195427 )  2024/07/28 00:15:31  
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新型コロナウイルス感染者が増加する中、都内の薬局ではせきどめなどの薬が不足している。

複数の感染症が流行しており、高熱や喉の痛みに効く薬が需要が高まっていることが原因だ。

猛暑の影響で免疫が低下し、感染症が続発する「ドミノ感染」が起こりやすくなっている。

さらに、強い感染力を持つ新変異株「KP.3」が広がっており、医師は警戒を呼びかけている。

(要約)

( 195429 )  2024/07/28 00:15:31  
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All Nippon NewsNetwork(ANN) 

 

新型コロナウイルスの全国の患者報告数が11週連続で増加するなか、都内の薬局ではせきどめなどの薬不足が起きています。 

 

■薬不足の原因は、複数の感染症の流行 

 

 薬の収納棚を見てみると、1錠や数錠しか入っていないケースがあります。なかには、完全に空っぽになっているケースもあります。 

 

かける薬局 上石神井店 

阪口悟志さん 

「せきどめを中心に風邪の薬が全般的に薬が足りていない状況。どんどん熱さましや痛み止めの薬も少なくなっている。(一部は)入ってきたとしても数日でなくなってしまう感じ」 

 

 薬不足の原因は、新型コロナをはじめとした複数の感染症の流行。高熱や喉の痛みなどに効く薬に需要が集中し、足りなくなってきているのです。 

 

阪口さん 

「この2~3週間で新型コロナ陽性の患者がとても増えてきて、子どもだと手足口病や溶連菌が多くいらっしゃった。(今週は)インフルエンザの方が出た。今週で2人ほどいらっしゃった」 

 

■「ドミノ感染」猛暑で免疫低下 

 

 26日も薬局にはせきが止まらないという女性が…。 

 

女性(35) 

「(病院で)PCR検査をやって、検査結果はあすまでに。先週は手足口病に子どもも私もかかって。やっと治ったと思ったら、また風邪ひいちゃって…」 

 

 手足などに発疹が出る「手足口病」にかかったという女性。やっと治ったと思ったら、再び体調不良になりました。 

 

いとう王子神谷内科外科クリニック 

伊藤博道院長 

「暑さで体が弱り、鼻や喉の粘膜機能が落ちて『ドミノ感染』が起こりやすくなった」 

 

 立て続けに感染症にかかる「ドミノ感染」。現在、新型コロナ感染者が急増しているのも、記録的な暑さが原因だと医師は指摘します。 

 

伊藤院長 

「(新型コロナが)5類に移行して初の非常に勢いある夏の感染状況。梅雨の前から暑さ対策が必要で、換気が不良になりがちだった。5類に移行して感染予防意識が薄れる中で不意を突かれた」 

 

■感染力が強い新変異株「KP.3」 

 

 厚生労働省は26日、全国の新型コロナの患者について、11週連続で増えていると明らかにしました。 

 

 患者の数は6万7000人を超え、前の週のおよそ1.2倍に上っています。 

 

 現在、猛威を奮っているのが変異株の「KP.3」。医師は「感染者のおよそ9割がかかっている」と警戒を強めています。 

 

伊藤院長 

「(KP.3は)変異株の中で最も感染力が強いレベル。(新型コロナに)今まで感染してなかった人もかかりやすい状況。感染したことがある人も感染する」 

 

(「グッド!モーニング」2024年7月27日放送分より) 

 

テレビ朝日 

 

 

 
 

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