( 196092 )  2024/07/30 00:10:44  
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能登半島地震の被災者が、仮設住宅の入居待ちや家の修繕中で避難生活を送る中、石川県知事の馳浩氏が被災者の状況やニーズが変化したことを理由に仮設住宅の建設数を増やすことを説明した。

しかし、7月25日の会合で、「避難所が安心できるから"滞留"している」と発言したことが批判されており、特に所得の低い被災者や障がいのある人たちに対する配慮が欠けているとの声が多かった。

(要約)

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能登半島地震の被災者についての発言に批判が集まる馳浩知事(写真・時事通信) 

 

 能登半島地震の発災から、間もなく7カ月になる。石川県のまとめによると、県内の体育館や公民館などに開設された1次避難所数は、輪島市や珠洲市など6市町で55カ所あり、ほかの市町民を受け入れる広域避難所も7カ所開設されており、避難者数は合計で835人になるという(いずれも7月9日時点)。 

 

 避難者の多くは、仮設住宅の入居待ちや、自宅修繕中の被災者といわれている。石川県はこれまで「8月末まで約6700戸の建設を完了、希望者はほぼ全員、入居可能を目指す」としていたが、ここにきて、珠洲市と内灘町の一部地域で完成が9月になることがわかった。 

 

「馳浩知事は7月24日の会見で、『被災者のニーズが変化したため、必要な戸数が増えた』『やっぱり仮設住宅をお願いしたい、といった声も出てきた』などと理由を説明しました。長引く集団避難生活で疲労がたまり、体調を崩す被災者もいます」(週刊誌記者) 

 

 避難者の不安が募るなか、馳知事は7月25日、東京都で開かれた、能登半島地震で対応した関係府省庁の職員らを集めた会合で、「自宅にも戻れない、障がいのある方など、所得の低い方が1次避難所で滞留している。この方々をいかに支えていくかも私どもの使命だ」とあいさつしたことを、7月29日付の読売新聞が報じている。 

 

「馳知事は閉会後、記者団に『家で本来、生活しなければいけないが、避難所のほうが食事、掃除、見守りもあるので安心していられる、という方がけっこう滞留している』と説明。さらに2次避難所についても、『ホテルにいたほうが楽だから、なかなか戻れない人もいる』と語ったそうです。発言のなかには『支えていく』という言葉もありましたが、とらえ方によっては、障がいのある方や所得の低い方がわがままを言っていると聞こえてしまうかもしれません」(同前) 

 

 この発言が、Xで問題視されている。「発言に違和感はなかった」といった声もあったものの、 

 

《滞留っていう扱いはさも邪魔者であるかのような見下した言い方。自分とこの県民はゴミじゃないんだよ》 

 

《本音なんやろうけど、ホンマにこの知事は屑やなぁ!》 

 

《馳知事では無く恥知事な発言ですね 配慮のかけらもない》 

 

《「避難所にいた方が楽」と言うのも… 避難所なんかに居たくはないでしょう。所得が低い人達の悲哀がわからないんだろうか?》 

 

 といった批判が圧倒的に多かった。猛暑のなかでの避難生活に、心配の声は高まる。 

 

 

 
 

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