( 196242 )  2024/07/30 02:33:13  
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男子73キロ級の柔道選手、橋本壮市がパリ五輪の準々決勝でフランスの選手に負けて金メダルには届かなかった。

32歳の橋本は敗者復活戦に回ることになったが、苦難を乗り越えてきた彼はメダル獲得に向かって前進している。

(要約)

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<パリ五輪 柔道>男子73キロ級、準々決勝で判定負けする橋本壮市(撮影・平嶋 理子) 

 

 ◇パリ五輪第4日 柔道(2024年7月29日 シャンドマルス・アリーナ) 

 

 男子73キロ級の橋本壮市(32、パーク24)が29日、準々決勝で地元フランスのジョアンバンジャマン・ガバ(23)に指導3つの反則負けを喫し、金メダルへの道は閉ざされた。意地のメダル死守へ敗者復活戦に回る。 

 

【写真】女子の舟久保は準々決勝で敗れぼう然 

 

 ともに決め手に欠き迎えたゴールデンスコア。橋本が指導2つ目をもらうと、会場に地鳴りのような大歓声が巻き起こった。その後にガバにも1つ目の指導が与えられたが、6分25秒、橋本に3つ目の指導が与えられると再び場内が大歓声に包まれた。 

 

 審判の「待て」の合図後に、ガバが何やらアピール。スタンドからも大歓声が沸く中で与えられた3つ目の指導。納得のいかない表情を一瞬見せたが、橋本は天を仰いだ後、しっかりと一礼し畳を去った。 

 

 2度の落選を乗り越え、男子では日本柔道界歴代最年長となる32歳で迎えた初の五輪。「年齢的な部分は、そんなに意識していない。しっかり金メダル獲らないと名は残らないと思うので、金メダルを獲って史上最年長の記録を達成したいと思う」と意気込んで乗り込んだパリだった。 

 

 得意の左の袖釣り込み腰「橋本スペシャル」で開始早々に技ありを奪い最高の形で初戦を突破したが、準々決勝では地元の大歓声を受けた23歳・ガバの勢いに屈した。女子57キロ級の舟久保と同じく完全アウェーの中で敗れ、夢であり目標だった金メダル獲得への道は閉ざされた。しかし、ここまで数多くの苦難を乗り越えてきた32歳は、メダル獲得まで前を向く。 

 

 ◇橋本壮市(はしもと・そういち)1991年(平3)8月23日生まれ、静岡県出身の32歳。神奈川・東海大相模高、東海大を経て14年4月からパーク24所属。6歳の時に地元の育誠館で柔道を始める。中学から親元を離れ東海大相模へ。81キロ級だった高3のインターハイで優勝。大学時代に73キロ級に階級を下げ、社会人2年目の15年選抜体重別選手権で秋本啓之、大野将平と2人の世界王者を破り初優勝。16年から国際大会でも勝ち始め、初出場だった17年世界選手権を制覇。 

 

 

 
 

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