( 196954 ) 2024/08/01 01:41:21 0 00 会見する日銀の植田和男総裁=31日午後、東京都中央区(鴨志田拓海撮影)
日銀の植田和男総裁は31日の記者会見で、政策金利の引き上げによる景気への影響について、「大きなマイナス影響を与えるものではない」との見解を示した。日銀は同日、政策金利に位置づける短期金利の誘導目標を0~0・1%程度から0・25%程度にすることを決めた。
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植田総裁は、短期金利引き上げにより、「一部の(住宅ローンなどの)貸出金利が上昇する影響で、その部分だけをみればマイナスに影響する可能性はある」と指摘。ただ、賃金や物価が上昇している現状において、「(今回の利上げを機に)景気が減速するとは必ずしもみていない」と述べた。
また、「長期的な観点では、非常に低い水準にある金利を経済・物価情勢に合わせて少しずつ調整しておいた方が、あわてて調整する事態に追い込まれたときに急激な(金利)調整を強いられるリスクを減らす意味ではプラスになる」との考えを強調した。
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