( 197147 )  2024/08/01 16:12:51  
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東京・外為どっとコムでは、1日の午前中に急騰した円相場と下落した日経平均株価を示すモニターが設置された。

円相場は1ドル=148円台半ばに急騰し、4カ月半ぶりの高値水準に達した。

この急騰は日米の金融政策会合を受けた金利差の縮小に起因し、円の買い・ドルの売りが加速した。

それに伴い、東京株式市場も全面安となり、日経平均株価は前日比1300円超の下落となり、午前の終値は3万8094円24銭となった。

日銀の追加利上げ決定や植田和男総裁の前向きな発言が円買いを促し、一方で米FOMCは政策金利を据え置いたものの、FRBのパウエル議長が利下げを検討する可能性を示唆した。

市場では円安・株高が逆転し、投資家は巻き戻しの動きが強まっている。

(要約)

( 197149 )  2024/08/01 16:12:51  
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急騰した円相場と下落した日経平均株価を示すモニター=1日午前、東京都港区の外為どっとコム 

 

 1日午前の東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=148円台半ばに急騰した。 

 

 約4カ月半ぶりの高値水準。日米の金融政策会合を受けて金利差の縮小が意識され、円買い・ドル売りの動きが加速した。午前11時現在は149円17~19銭と、前日比1円74銭の円高・ドル安。円急騰を受けて東京株式市場は全面安の展開となり、日経平均株価の下げ幅が前日比1300円を超える場面もあった。午前の終値は1007円58銭安の3万8094円24銭。 

 

【ひと目でわかる】対ドル円相場と長期金利の推移 

 

 日銀は前日、追加利上げを決定。さらに、植田和男総裁の記者会見での発言が「今後の追加利上げにも前向きだった」(外為仲介業者)と受け止められたことも円買いを誘った。一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利を据え置いたが、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が会合後に9月会合で利下げを検討する可能性に言及した。 

 

 株式市場では自動車株などの輸出関連銘柄を中心に売りが膨らみ、日経平均が3万8000円を割り込む場面もあった。「円安・株高」の流れが変わったとみる投資家が巻き戻しの動きを強めた。市場参加者からは「過剰な動きだが、利上げの経験がないことによるショックの売りだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。  

 

 

 
 

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