( 197337 )  2024/08/02 01:22:56  
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8月1日、トヨタ自動車が2024年4―6月期連結決算を発表した。

営業利益は前年同期比16.7%増の1兆3084億円で、円安効果や原価低減努力が寄与した。

売上高や純利益も過去最高を記録したが、将来の見通しは慎重で、25年3月期通期予想を据え置いた。

世界的な販売は3.2%減少し、北米や欧州、アジアでの販売が増加した一方、日本では減少。

トヨタは人的投資を含む計画に3800億円を投じる予定で、さらに500億円の追加投資も示唆した。

通期の連結営業利益予想は前年比19.7%減の4兆3000億円で、分析家の予測を下回っている。

(要約)

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 8月1日、トヨタ自動車が発表した2024年4―6月期連結決算は、営業利益が前年同期比16.7%増の1兆3084億円だった。円安効果や原価低減努力が寄与した。2022年3月撮影(2024年 ロイター/Athit Perawongmetha) 

 

Maki Shiraki 

 

[東京 1日 ロイター] - トヨタ自動車が1日発表した2024年4―6月期連結決算(国際会計基準)は、営業利益が前年同期比16.7%増の1兆3084億円だった。為替の円安効果が主に利益を押し上げた。売上高、純利益も含めて4─6月期として過去最高。先行きは慎重に見て、25年3月期通期予想は据え置いた。 

 

営業利益は、為替の影響が前年同期に対して3700億円プラスに働いた。仕入先の原材料高・人件費負担などで400億円はマイナスとなったが、原価改善で950億円プラスに押し上げ、差し引き550億円が寄与した。 

 

山本正裕・経理本部長は記者団に対し、「認証問題やリコール(回収・無償修理)などにより、日本では生産・販売が減少したが、北米や欧州、アジアでの販売が増加した」と話した。 

 

4―6月期の世界販売は3.2%減の225万2000台だった。うち日本は20.8%落ち込んだ。一方、ハイブリッド車が好調な北米は3.3%伸びた。山本氏は、北米全体の在庫について「回復しているのは間違いないが、まだ十分な状況ではない」と語った。 

 

同社は今期、仕入先・販売店の労務費負担や職場環境改善などの人的投資として、トヨタ分を含め計3800億円を投じる計画だが、山本氏は、さらに500億円上振れる可能性があることも示唆した。 

 

通期の連結営業利益予想は前年比19.7%減の4兆3000億円で、IBESがまとめたアナリスト18人による事前予想の平均値5兆2770億円を下回っている。 

 

通期のグループの世界販売計画(小売りベース)は1095万台で期初計画を据え置き、米国、中国など主要市場別の計画も全て維持した。トヨタ単体の世界生産計画1000万台も変更しない。通期の前提為替レートも従来通りで、1ドル=145円、1ユーロ=160円。 

 

一方、上田裕之・渉外広報本部長は、11月に控える米国大統領選挙による事業計画への影響については「大統領選があるから、どちらの候補が優勢だからという観点で、判断されるものではない。中長期で判断するものであり、粛々と判断していく」と述べた。 

 

 

 
 

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