( 197437 )  2024/08/02 02:49:07  
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卓球女子シングルスの準々決勝で、平野美宇選手がシン・ユビン選手に3-4で敗れた。

平野選手は大逆転劇を見せたが、最後の第7ゲームで敗れてしまい、泣きながら「メダルを獲りたかった」とコメントした。

平野選手は今大会で3試合で1ゲームしか落とさず順調に進んできたが、残念ながらメダル獲得は叶わなかった。

(要約)

( 197439 )  2024/08/02 02:49:07  
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フルゲームの末に敗れた平野美宇選手 

 

■パリオリンピック™ 卓球女子シングルス準々決勝(日本時間1日、パリ南アリーナ) 

 

平野美宇(24、木下グループ、世界ランク13位)がシングルス準々決勝で韓国のエース、シン・ユビン(20、同8位)と対戦し、フルゲームの大熱戦も3ー4で無念の敗退となった。 

 

ゲームカウント0-3からストレート負けの危機も驚異の粘りでフルゲームに持ち込んだが、最後はデュースの接戦で2度のマッチポイントを奪うが惜しくも敗れてしまった。シングルスでは五輪初出場の平野は、今大会ここまで3戦で1ゲームしか落とさず順当に勝ち進んできたが、メダル獲得は叶わなかった。 

 

ランキングでは格上のシン・ユビンを相手に序盤から苦しい展開。第1ゲームは相手のペースを崩せず1-7とリードを許すと、平野は得意の攻撃にもっていけず4-11と先取される。 

 

第2ゲームは逆のコースをつくフォア、チキータが決まるなど立て直し4-2とリード。だがレシーブが連続でオーバーとなり逆転を許す。エッジボールなどの不運も重なり追い上げられず、7-11とこのゲームも奪われ厳しい展開に。 

 

第3ゲームも鋭いコースを攻めるシン・ユビンがリード。平野も得意の速攻で反撃するが、レシーブミスも続き5-11と圧倒された。後がない第4ゲームは平野の強打が決まり序盤リード。徐々に追い上げられるが、要所でサービスエースを決めるなどこの試合初めてゲームポイントを奪い、11-7で踏みとどまった。 

 

第5ゲームは一進一退の攻防から、相手の強打をカウンターで返し6-4とリード。リズムを徐々につかみはじめた平野が得意の“高速卓球”で、先にゲームポイントを奪い11-8で連取。第6ゲームは激しいラリーで両者譲らず会場から大きな歓声。5-5の大接戦で緊張感も漂う中、お互いにポイントを奪い合う展開から平野が先手の攻撃で8-6とリード。相手も粘るが9-9から先にゲームポイントを奪い、最後はサーブで崩し勝負は第7ゲームへ。 

 

 

得意の“高速卓球”で粘る平野美宇 

 

第7ゲームは痛恨の4連続ポイントと苦しい展開。連続ポイントで1点差に迫り、相手のバックへの厳しい攻めで崩すなど7-7に。だが相手も粘り、デュースの接戦へ。平野は2度のマッチポイントを奪うが取り切れず、連続ポイントを許し11-13で敗れてしまった。平野はコーチのもとに戻ると涙が止まらず。シン・ユビンも勝利に涙を流し、会場からは両者の死闘に拍手が送られた。 

 

激しい選考レースからシングルスの切符を手にした平野。1回戦ではイタリアのG.ピッコリン(28、同62位)、2回戦では香港の朱成竹(27、同59位)をともに4-0のストレートで勝利し、3回戦はインドのM.バトラー(29、同28位)を相手に1ゲーム落とすも4ー1で快勝。メダル獲得に向け準々決勝に挑んだが、今大会混合ダブルスで銅メダルを獲得して勢いに乗る韓国のエースに敗れてしまい、ベスト8で敗退となった。 

 

試合後、平野は「最後チャンスがあったんですけど、最後の殻をやぶることができず、メダルを獲りたかったです。負けてしまって悔しいです」と涙ながらに語った。「これまで支えてくれた人にメダルをあげたかったですが、まだ団体戦でチャンスはあるので、一丸となって今度は勝てるように頑張りたい」と話し、チームでのメダル獲得に向かう。 

 

【女子シングルス準々決勝】 

平野美宇 3-4 シン・ユビン 

4-11/7-11/5-11/11-7/11-8/11-9/11-13 

 

 

 
 

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