( 197537 )  2024/08/02 16:04:13  
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次期総裁の座を巡る自民党の争いが激化しており、石破茂氏や小泉進次郎氏、小林鷹之氏、茂木敏充氏、高市早苗氏らが出馬を模索している状況。

石破氏は支持を広げる動きがあり、派閥の論理にとらわれない立場が評価されている。

ただし、推薦人集めに苦労している候補もおり、陰謀も噂されている。

候補者たちはそれぞれのサポーターを組織し、首相の座を目指すために奔走しているが、最終的な首相の座を手にできるのは誰なのか、注目されている。

(要約)

( 197539 )  2024/08/02 16:04:13  
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次期総裁の座に就くのは? 

 

9月の自民党総裁選に向け、党内では出馬を目指す議員やその側近たちの動きが本格化している。首相の座をライバルたちと争うためには、まず党内で20人の推薦人を確保する必要があるが、そのスタートラインに立てるかどうかで早くも明暗が分かれ始めた。さらにはライバルを総裁選に出馬させないための「陰謀」までささやかれて……。 

 

大林素子氏らとパリ五輪・女子バレーの試合を観戦した、総裁選出馬が噂される小泉進次郎氏 

 

総裁選に向けた動きが最も注目されているのが、世論調査の「次の総理」トップ常連の石破茂氏だ。7月27日には地元・鳥取で「この国を鳥取から変えたい。国を変える役割が果たせれば望外の幸せだ」と発言し、総裁選への意欲をにじませた。 

 

「これまで自身が大きな派閥に属してこなかったことや、党内の不人気が弱点となっていた石破氏でしたが、今回は党内に『派閥の論理での総裁選ではダメ』という雰囲気があり、石破氏にとって最大のチャンスとなっています。 

 

石破氏の地元、鳥取・島根選出の青木一彦参院議員も茂木派を退会したこともあり、今回は石破氏を支援する意向をにじませています」(全国紙政治部記者) 

 

石破氏も自身への追い風を意識し、精力的に各地を回って支持拡大に余念がない。 

最近、石破氏が街頭演説に立った地域の関係者は「演説の前には熱心にご当地情報を聞いてきて、演説に取り入れていました」と明かす。 

 

ただ、ここに至っても石破氏の出馬が確実とは言い切れないのが現状で、自民党関係者は「推薦人を集められるかどうかは、菅義偉前首相ら大物の動向次第。ただ、菅氏の本命は小泉進次郎氏ともささやかれています……。 

 

石破氏は、赤坂の議員宿舎の食堂で他の自民党議員が楽しく酒を飲んでいても、隅でひとり読書しているような人。勉強熱心ですが、仲間づくりは相変わらず苦手です」と語る。 

 

一方、世論調査の「次の総理」ランキングでは順位が低いものの、「(候補者の名前が五十音順で並べられ)常に最後なので、圧倒的に不利な立場」と強がってみせた茂木敏充幹事長はここ最近、「トランプさんから『茂木はタフだ』と言われた」など、外交能力をアピールしている。 

 

しかし、党内での“外交”能力はいまいちのようで、「パワハラ気質なので、派閥の中でも茂木氏を慕っている人は少ないし、派閥外の議員からの人望はさらにない。なんとか、自派閥、そして麻生太郎副総裁の支持を得て麻生派から推薦人をかき集めるしかないのでは」(自民党議員) 

 

さらに、若手・中堅から擁立論が出ている小林鷹之前経済安保相についても、推薦人集めでは「派閥の論理」がはたらきそうだ。 

 

「小林氏は二階派に所属し、熱心に二階俊博元幹事長の選挙のアドバイスを聞き、二階派幹部の顔も立ててきました。小林氏と同じ千葉県連に所属する二階氏最側近の林幹雄氏も小林氏を高く評価しているので、出馬の際には二階派の長老たちが推薦人を集めるでしょう」(全国紙政治部記者) 

 

 

一方、前回とは打って変わって推薦人集めに苦労しているのが、高市早苗経済安保相だ。高市氏は党内の保守派からは支持を集めるが、広がりに欠く。 

 

保守派の多い安倍派からすら「清和研(安倍派)を抜けた人だし、そもそも発言がかなり右寄りでついていけない」(安倍派ベテラン議員)と言われてしまう状況だ。 

 

「高市氏は前回、安倍晋三元首相の後ろ盾があったから推薦人が集まりました。安倍氏は『決選投票で岸田VS河野になったら、岸田さんに票を回すから』と岸田氏にも伝えたうえで、1回目の投票では高市氏を押し上げるべく、推薦人集めや票集めに奔走したのです。それだけに、安倍氏亡き今、高市氏は推薦人集めに苦労しています」(全国紙政治部記者) 

 

さらに、ここに来て高市氏をさらにピンチに陥れる「陰謀」もささやかれている。総裁選の選挙管理委員会のメンバーが7月26日、党総務会で報告されたが、この人選が疑念を招いているというのだ。 

 

「これまでは首相が選管のメンバーを決めるといっても、派閥のバランスが考慮されていましたが、今回は派閥政治批判を意識し、地域や当選回数、男女のバランスを考慮して決める形をとりました。ただその結果、岸田派のメンバーはゼロで、無派閥議員が数多く入ることに。 

 

選管メンバーは総裁選候補者の推薦人にはなれないため、党内では『再選に黄信号がともる岸田首相が、なりふり構わず、他の候補が推薦人を集めにくい形にしたのでは』とささやかれています」(自民党関係者) 

 

そして、この選管メンバーの人選は、とくに高市氏にとって不利にはたらくのだという。 

 

「前回の総裁選で高市氏の推薦人になっていた人が2人も選管に入りました。前回、岸田氏、河野氏、野田氏の推薦人になっていた人は今回、誰も選管メンバーにはなっていないので、高市氏が『狙いうち』されたのではと言われています」(同) 

 

前回、高市氏の推薦人になった20人の中には、すでに石川県知事となった馳浩氏、党員資格停止中の西村康稔氏、出馬がささやかれる小林鷹之氏もおり、ただでさえ推薦人集めに黄信号が灯る中、2人の選管メンバー入りは、高市氏の総裁選出馬をさらに危うくしている。 

 

再選を目指す岸田首相には岸田派議員がついており、スタートラインに立つこと自体はできそうだ。ほかにも、河野太郎氏、野田聖子氏、小泉進次郎氏らが水面下で推薦人集めに精を出し、政策づくりを進めているとささやかれる。 

 

推薦人20人の壁を乗り越え、最後に首相の座を手にするのは・・・・・・? 

 

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 

 

集英社オンライン編集部ニュース班 

 

 

 
 

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