( 197827 )  2024/08/03 02:06:40  
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男子100キロ超級の柔道準々決勝で、テディ・リネールが相手のツシシビリを一本勝ちした後に、ツシシビリがリネールを蹴り上げ、更にキックを見舞った。

リネールは何もしていないと主張し、結局、ツシシビリが反則負けとなりました。

リネールは勝利を手にしたものの、ツシシビリからの挑発に対し、会場は大ブーイングとなりました。

開催国のフランスは金メダルが危機に瀕しており、混合団体戦での連覇が期待されていますが、これまで個人戦で金メダルを獲得できていない状況。

一連の出来事でフランスの柔道勢に多くのプレッシャーがかかっています。

(要約)

( 197829 )  2024/08/03 02:06:40  
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男子100キロ超級の準々決勝で、リネールを蹴り上げた後、さらにキックを見舞うツシシビリ(ロイター) 

 

 ◇パリ五輪第8日 柔道(2024年8月2日 シャンドマルス・アリーナ) 

 

 男子100キロ超級で連覇を含む4大会連続メダルの“絶対王者”テディ・リネール(35=フランス)が準々決勝でツシシビリ(ジョージア)と対戦。一本を奪った後に“乱闘寸前”の騒ぎが勃発。相手の反則負けで準決勝に駒を進めた。 

 

【写真】男子100キロ超級の準々決勝でリネールが蹴り上げられる瞬間(ロイター) 

 

 前代未聞の光景だった。リネールが鮮やかな一本勝ち。王者の快勝に沸く会場が騒然となった。その後、しばらく覆いかぶさったまま相手の襟から手を離さなかったリネール。すると、重なり合った体を離す際に、相手のツシシビリがリネールを蹴り上げ、寝転んだリネールに顔を近づけ何やら言葉を掛けた後、さらにキックを食らわせた。リネールは両手を挙げ、自身は何もやっていないとアピール。軽くもみ合いながら2人が立ち上がった後、リネールは右腕を突き上げ会場を“あおる”。それを見たツシシビリが再びリネールに詰め寄ると会場から大ブーイング。審判が2人を引き離した。 

 

 何とか整列し、審判がコールしたのはリネールの一本勝ちではなく、ツシシビリの「反則負け」による勝利。最後は歩み寄り、軽いタッチを交わしたが、ツシシビリは両腕を挙げ両拳を握り締め握手は拒否。その行為に会場はさらにヒートアップ。引き揚げるツシシビリに再び大ブーイングが浴びせられた。 

 

 開催国フランスが金メダル「0」の危機を迎えた。1日に行われた柔道競技6日目は男子100キロ級、女子78キロ級が行われたが、男子100キロ級のディエッセは2回戦でイスラエル選手に反則負け。東京五輪銀メダルで期待の高かった女子78キロ級のマロンガも初戦で姿を消した。 

 

 競技最終日には連覇が懸かる混合団体も控えるが、個人戦の金メダル0なら、08年北京五輪以来の屈辱。連日、多くの地元サポーターが駆け付け、鳴り物や足踏みで背中を押されているフランス選手。柔道大国の真価を問われる一日となりそうだ。 

 

 

 
 

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