( 198316 ) 2024/08/04 17:14:41 2 00 義務教育段階で制服を着ないのはアリなのか? 生徒主導の「校則見直し」 西武文理の場合(後編)東洋経済オンライン 8/4(日) 9:32 配信 https://news.yahoo.co.jp/articles/4ddab6f6055a069b3352ff72317fd90c204e78f9 |
( 198317 ) 2024/08/04 17:14:41 1 00 多くの日本の学校では、時代や社会の変化にそぐわない校則を生徒に課しているが、生徒主体で合理的な校則づくりや見直しを進める学校もある。 | ( 198319 ) 2024/08/04 17:14:41 0 00 制服の着用方法、髪型・髪色、学校で使っていいもの・ダメなもの……。日本の学校では、校則で制限していることがたくさんあります *写真はイメージです(写真:nonpii / PIXTA)
多様化が叫ばれ、社会が大きく変化しているにもかかわらず、時代にそぐわない校則を生徒に強いる学校も少なくありません。そのような中、生徒主体で合理的な校則づくりや見直しに取り組む学校が出てきました。その一例として、教育ジャーナリスト・おおたとしまさ氏が西武学園文理中学・高等学校(埼玉県)を訪ね、生徒たちと対話。前編に引き続き、後編をお届けします。
【写真を見る】ブラジル出身の校長をはじめ、学校全体で改革を進めている西武学園文理中学・高等学校
「校内スマホ禁止」は絶対か? 動き始めた生徒たち 生徒主導の「校則見直し」西武文理の場合ー前編
■学校の秩序が乱されるのではないかという不安
生徒たちの校則見直しの進め方に賞賛とアドバイスを送る一方で、ペドロ校長は「大きな話になっちゃって、面白いですね。ブラジルでは、生徒会が強いので、毎年校則が変わるのが当たり前です。だから、政治的な考え方は子どものころから自然に経験するんですよ」と言って笑った。
おおた 今回、西武学園文理ではスマホに関して生徒主導で校則の改正を行いましたが、子どもたちの権利を脅かすような校則は大人の責任でさっさと変えるべきという意見もあります。そのあたりの線引きはどう思いますか?
ペドロ その線引きは非常に難しい。だからいちど、校則をゼロにしました。ゼロからつくるほうがやりやすいです。そのかわり、教育活動の一環として「校則見直しプロジェクト」を立ち上げました。教員にも保護者にも入ってもらいます。これは今後毎年続くプロジェクトです。
相原 基本的に、校則は生徒が考えたほうがいいと思います。校則を適用されるっていうのかな? それは生徒だから。
ペドロ それを生きるのが生徒だからね。
相原 それを大人が決めるのって、違うかなって。自分たちのルールは自分たちでつくったほうが納得がいくし、生徒間の不平等もあんまり感じられないかなと思います。
池田 新しいものは常々出てくると思います。既存のルールでは対応できず、とりあえず新しいものに対して「ダメ」から入ってしまうと、校則と現実の乖離が起こるのだと思います。新しいものに対するアンテナは生徒たちのほうが敏感なはずですから、そういう領域については生徒たちが主導でルールをつくっていくべきだと思います。
「でも考えてみれば、議論に参加したのは一部の生徒です。学校全体のマジョリティは議論の詳細を知りません。それが実態です」ともペドロ校長は告白する。これからが本番だというのだ。では、これまでの一連の変化を、一般的な生徒たちはどう見えていたのか。橋本秀磨さん(高3)と山中瑚々奈さん(高2)に聞いた。
橋本 翌年度から服装も髪型も自由だと、昨年度末に聞いたときには、びっくりしました。最初は、学校の秩序が乱されるんじゃないかという不安が大きかったです。
おおた 多くの生徒にとっては寝耳に水だったんですね。
橋本 逆におおたさんに聞きたいです。義務教育の範囲外なら制服を着ない学校があってもいいと思いますが、義務教育の範囲内の中学校で、制服を着ないという選択肢はあるのでしょうか? 義務教育って何だろうという話を親ともしてまして。
おおた この社会で生きていくのに最低限知っておいたほうがいい普遍的なことを大人が子どもに教える義務を果たすのが義務教育なんだと思いますけれど、その普遍的なことに、制服は含まれていないんじゃないかと私は思います。でも橋本さんのご家庭では、制服を着ることも義務教育に含まれるという意見なわけですね。
橋本 会社もスーツじゃないですか。それを学ぶための中学校の制服かなと思っています。社会に出たときに正装をしなくちゃいけない。それを学ぶ機会が義務教育からなくなるのはどうなのかなと思います。
おおた 社会に出れば、正装をしなくちゃいけない場面もありますし、制服を着なければいけない職場もあります。必要なときに必要なものを着られるようになるために、毎日学校で制服を着る必要があるかどうかですよね。
■女子が私服通学するリスクとは?
山中 私は髪を染めたいとは思わないし、いまでも制服を着ています。校則がなくなった直後に、私、1回見たんですよ。私服を着て登校した生徒が、スクールバスの乗車を断られたんです。校則がなくなったことを運転手さんが知らなくて。説明して、結局は乗せてもらえていましたけど。
ペドロ でもその生徒はいい学びをしたと思います。そのときは驚いただろうけれど、そういう葛藤を経験することも大切です。
山中 私服で学校に来た生徒が、夜遅い時間の帰宅途中でナンパというか勧誘みたいな声をかけられたという話も聞きました。
おおた なぜ私服だと声をかけられるのですか?
山中 制服なら高校生で未成年なんだとわかりますが、私服だと、ただ若い女の子が歩いているように見えるからだと思います。
おおた 私服通学にはそういうリスクもあるんですね。逆にいえば、そういうリスクに気づくことも学びではありますね。
■衣服の乱れは心の乱れではなく教育の乱れ
校則を自由化すると学校が荒れるんじゃないかという意見が生徒の口からあがったことが興味深かった。しかしこれまでの私の取材経験をもとに言わせてもらえば、それは杞憂である。
「衣服の乱れは心の乱れなんて、昔は言いましたが、心が乱れているのなら、心に寄り添えばいいんです。服装は生徒たちにとって、自己表現のひとつです。バイタリティを獲得する重要な手段なんです。その自由を奪ってしまうなんてナンセンスです。自由を与えられると最初はいろいろやってみるものですが、次第に落ち着きます」
北海道にある私立高校の教頭先生の弁だ。校則がなくなった途端におかしな格好をし始めるようならば、その状態で卒業させるほうが恐ろしい。また東京のある私立中高一貫校が1970年代に制服の廃止を決定したときに、校長から保護者に宛てた手紙には次のように書かれていた。
「あるいは、ひとによっては思いきって派手な服装をしてくることもあるかもしれません。そして、ある種の流行になるという心配もあります。しかし、そのような浮いた空気があるとするならば、すでにこの学校の教育に大きな欠陥があることを示すにすぎません。そのときは、服装よりも教育のありかたそのものを反省すべきであって、またそれに耐えられなくなって服装にうき身をやつす生徒の弱さは、別に解決すべきだと思います」
「衣服の乱れ」は、「心の乱れ」ではなく「教育の乱れ」だというのだ。どこまでが適当でどこからがやりすぎなのか、線引きは難しい。そのさじ加減を自分で判断する訓練だと思ってどんどん失敗して、いちど自分のなかに基準ができれば、あとはその都度適切に判断できるようになるはずだ。
■12歳や15歳の偏差値で人格まで決めつける社会
一般には、偏差値が高い子どもたちには自由を与えても秩序が保たれるが、偏差値が低い学校で同じことをしたら学校が荒れると考えられている節がある。しかし、ペーパーテストで測られる偏差値で人格まで決めつけるのは、とんだ偏差値差別だと私は思う。
1970年前後の高校紛争で、一部の学力上位の高校では、自由を勝ち取ることができた。しかし多くの高校で、生徒たちの蜂起は鎮圧され、むしろ管理教育が強化された。そこで偏差値帯による自由の二極化が起きた。それが結果的に「偏差値の高い学校は自由、低い学校は管理される」という「常識」をつくってしまっただけである。
この社会では、12歳や15歳時点でのペーパーテストの点数で、「君は自律ができるひと」「君は自律ができないひと」というレッテルを張っている可能性がある。それによって青春時代に得られる自由や自己効力感にまで格差が生じるのであれば、その格差が子どもたちの人生に与える影響はおそらく、学歴格差がもたらす影響よりも甚大だ。
全国の高校や中学校でそれぞれのルールメイキング・プロジェクトが動き出し、「なーんだ。偏差値なんて関係ないし、ルールがそんなにたくさんなくても社会はちゃんと回るんじゃん!」ということがわかれば、偏差値差別がなくなり、日本社会全体の自律意識や自己効力感は底上げされ、投票率も上がるのではないか。
(前編はこちら)「校内スマホ禁止」は絶対か? 動き始めた生徒たち 生徒主導の「校則見直し」西武文理の場合ー前編
おおたとしまさ :教育ジャーナリスト
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( 198318 ) 2024/08/04 17:14:41 1 00 制服の導入には様々な背景や理由があります。 | ( 198320 ) 2024/08/04 17:14:41 0 00 ・昭和の時代、東京の都立高校や、京都の府立高校などでは、むしろ私服がスタンダードでした。 次々に制服が導入され、やがて「着方」に規制が加わり、細かくなっていきます。おそらく義務教育も、そういう経緯でしょう。 それをさせたのは、先生ではありません。 保護者や社会、あるいは制服の高校を選択して私服の高校を敬遠した生徒たちによるものです。 学校を攻撃するのはラクです。反撃されることがありませんから。 でも、校則がこうなった経緯を忘れてはいけないと思います。
・公立中学校の制服廃止には賛成です。 制服費用だけではなく、ICT関連費用も重なって保護者の負担が大きくなっています。 そこで、オンライン授業などのICT関連費用を優先させるなら、制服廃止という仕方がない手段を取るべきです。 また、私服のルールに関しては生徒主体で制作させるか、教育委員会主体で固めるのか検討が必要になります。
・大阪府南部の小学校には、未だに「標準服」という名目の実体は制服を着させているところが結構多く存在する。 そして、勤めてる教員自身が標準服を制服と勘違いしている。 標準服に指定しているだけで、制服ではないので私服を着ていってもいいのだが、そういう議論はなされていない。
恐らく昭和中期、貧しい家庭の多い大阪南部だからこそ家計負担を考えての標準服としたのだろう。
今の時代には見合わないと思うので、私服登校に移行するよう議論すればいいのに、と思う。
・私服だからバス乗車を断られたという経験で運転手さんにどう説明して納得してもらえるよう考えるという事が大事な経験になりそれが社会に出て人を動かす力になるのだろうと思う。事なかれ主義で生きがちの人生だがそういう小さな人対人のやりとりが大事なのだろうと思うよ。
・ブランド競争で、貧富の差が出ないように、統一した制服制度にしたのです。 特に女子など、毎日、同じ洋服ってわけ、いかないでしょう。 そうなれば、洋服を多く購入する、購入するなら、他より良いブランド品がいい、そんな競争になるでしょう。 昭和の頃は、ソックスは白と定められていましたが、メーカーは自由という事で、ほぼ全員、ブランド品でした。 ラルフローレンは評価され、ポロは、軽視されていました。 また、私服ならば、他校への出入りも自由になってしまい、盗難も多くなるでしょう。 それも、高校生でも、中学校に、入れてしまえば、犯人などわからなくなります。 教師から習ったことは、平等性を保つため、制服があり、そのデザインで、どこの学校かわかりやすくする。との事でした。 野球部なら、ユニフォームを着て、通学しても構わない事になります。
・いまでも、杉並区の公立中学校では私服の学校があります。私服であることで、大きな問題は生じたことはないです。生徒の一部は、制服を望む声は毎年ありますけど。制服指導をしないのはお互いに楽です。ちなみに都立の定時制などでは私服ですが、女子はなんちゃって制服や他校の制服を着ている生徒も多いです。
・記事の >偏差値が低い学校で同じことをしたら学校が荒れると考えられている節がある。しかし、ペーパーテストで測られる偏差値で人格まで決めつけるのは、とんだ偏差値差別だと私は思う
たしかに学力が低いこども全てが悪いことをする、とは言いきれませんし、進学校の生徒でも警察のお世話になる人もいる。けど「非行」と「低学力」は相関性はあると思う
・大人が決めるのは違う、よく出てくる言葉ですね。
やらせてみればいいんだよ。 大人抜きで。
玉石混淆、様々な考え方をまとめられるかな? 「大人が決めるのは違う」が通るなら「生徒会が決めるのは違う」と出てくるね。これに対して、どう答える?
世間も勘違いしてるのが、校則は学校に属していると言うこと。かつての、PTAや、力があった頃の生徒会が作ってきたものなんだよね。
今いる教員にとっては、どうでもいい規則。異動すれば、前任校がどうなろうが、どうでもいい。
制服問題、全方向で考えると奥が深いんだよ。
地元の進学校も、自由から、制服着用に見直した。
教員なら分かるんだが、いじると面倒なことになるよ。
・>義務教育段階で制服を着ないのはアリなのか?
日本の公立小学校の多くは私服だと思いますよ。
制服のメリットは生徒間の家の状況の格差が見えにくくできることでしょうか? 面白いことに制服を廃止した会社でなぜか事務服様の服を着てくる人がいたりするのは「楽だから」という身も蓋もない理由だったりします。ある意味思考を奪うというツールでもあるのです。 学校側からいえば思考のリソースを他に取られないようにするという意見もあるのでしょうね。
・義務教育の2/3を占める小学校において公立では私服の所が大多数だと思うけど、そちらでは私服の弊害みたいな意見は少ないのに、中学校だと義務教育だから制服が当然となるのはなぜ?
・学びがあっていい記事ですね! 制服というのは、ソースみたいなもん。 整理整頓されてなくても蓋をすればいいし取り敢えずいいしな。 服装の乱れは教育の乱れ、その通りだと思います。
・制服のほうがお金かからず、毎日何を着るか考えなくていいから実は楽。 私服だと、また同じ服着てると思われるから大変だよ。 地元の公立中がいつもジャージ登校なんだけど、そんなことするならそれこそ制服いらないじゃんって思う。
・制服、私服どちらでもいいとは思う。 ただ私服だと貧富がはっきりするし、それに対しクレームを入れる親が最大のネックになるのでは?と懸念する。
・制服が一番いいと思う。 何着も何着も服を用意しなきゃならないってかなり大変だよね。 それに毎朝何着るか考えるのも大変だよね。
・本当に私服の方がいいなら、もうとっくに私服が主流になっているはず。何年この議論してんのさ。そもそも私立なんだから好きにすればいい。一番いけないのは「制服もあるけど私服も可」のような中途半端な決まりだな。買う人間と買わない人間がいれば、制服は高い買い物になるだろうし。
・小学校は私服なのに、なんで中学校は制服なんだろう? とは小学校の頃に思ったことがある 大学生になるとまた私服だしね 俺はファッションに無頓着だったけど、おしゃれを気取りたい子たちは、中高から私服じゃ大変だろうな
・北海道の公立小学校は制服も指定の体操服も指定の上靴もないけどなにも困ったことは起きていない。 北海道で育った人たちはそれが普通だと思ってるから。
・義務教育の間って身体が成長していく時期なんだし、そんな時期に制服を着させるって非効率にしか思えません。私の通ってた小学校は市立だけど、私服でした。
・〉偏差値が低い学校で同じことをしたら学校が荒れると考えられている節がある
普通そうでしょう。 公立でも私服や金髪okなとこあるよ。 偏差値高い進学校ほど自由とこ多い。
・学校は遊びに行く場所ならいらないでしょうねw TPOとか学んだり勉強だけじゃないけど何しに学校行ってんだろw 親が働いたお金を無駄にするとか可哀想。 自分の金ならどうでも良いけど。
・支給されないのに制服とは? 今のは規制された私服(ちょっと違うけど 昔流行った全員で色違いのユニクロのフリース着るみたいなもの)
・制服 社会を生きていくためのルールとの最初の出会い ルールとの向き合い方や守るために必要
・昭和世代の端くれですが、やっぱり学ラン/セーラーがノスタルジックでいいです!今しか着れないよ。
・制服を要望したのは生徒の母親 私服の場合、毎日洗濯しなければ ならない
・制服を着なくなると必要性が問われ購入しなくなる方向の進むので、業者がキレます
・ありだろ。学校の制服なんて軍隊の制服が起源なんだから、いつまで引きずってんだって話ですからね。
・どこの学生か分かる様になってるから制服がよいのだがなぁ。
・>義務教育段階で制服を着ないのはアリなのか?
そもそも小学校で私服の学校が多いじゃん。
・私立やん
・会社にいると、勉強が出来るけどバカなやつ、ってかなりいます。
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