( 200224 ) 2024/08/10 02:38:07 0 00 女子50キロ級1回戦で須崎(手前)を下すビネシュ(撮影・パオロ ヌッチ)
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は9日、パリオリンピック(五輪)のレスリング女子50キロ級決勝で、当日朝の計量で体重超過により失格となったビネシュ(インド)が銀メダルを求めて提訴したと発表した。
【写真】頭を下げるビネシュ
CASは発表した資料で、「銀メダルの授与を求めている」などと伝えた。また、「この問題は、アナベル・ベネット氏に託された。本日、当事者のヒアリングが行われる。単独仲裁人の決定は、オリンピック終了までに出される予定」としている。
ビネシュは1回戦で2連覇を目指した須崎優衣(25=キッツ)を破った。その後も順調に勝ち上がったが、決勝が行われる2日目の計量で体重超過が発覚。食事制限やサウナに入るなどしたが、100グラム超過で失格となった。その後、X(旧ツイッター)で8日までに「私の夢は砕け散った。さよならレスリング」などと投稿。突然の現役引退表明に大きな衝撃が走った。
2回戦で敗れた須崎は、ビネシュの失格に伴い、ダイレクトで3位決定戦に進出。「決勝戦まで上がって、最後、計量を通過できなかったのはこれほど悔しいことはないと思う。彼女の気持ちを思うと、なんて言えばいいんだろう」と気遣い、その上で「女子レスリングを引っ張ってきた偉大なレスラー。リスペクトを持っています」と敬意を示していた。
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