( 202440 )  2024/08/17 00:45:06  
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台風7号は関東に最接近し、暴風や大雨による被害が懸念されます。

特に沿岸部では土砂災害や浸水、河川の増水や氾濫、高波に対する警戒が必要です。

夜遅くには猛烈な風が吹き、内陸部でも激しい雨が予想されます。

停電や飛来物などによる負傷、交通事故にご注意ください。

海上でも注意が必要で、災害時の安全確保には河川や用水路への近づき方、低い道路の回避、急な斜面への注意、地下の浸水リスク、ダムの水位確認などが重要です。

明日も引き続き厳重な警戒が必要です。

(要約)

( 202442 )  2024/08/17 00:45:06  
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画像:tenki.jp 

 

非常に強い台風7号は今夜にかけて関東に最接近。沿岸部を中心に暴風や大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫、高波に厳重な警戒が必要です。 

 

非常に強い台風7号は今夜にかけて関東に最接近するでしょう。 

 

今回の台風の特徴は関東接近時に発達のピークを迎えている点です。日本付近の海面水温は平年より高く、伊豆諸島近海でも30℃前後と台風が発達しやすい状況となっています。衛星画像でも、台風の眼はくっきりしており、発達していることが分かります。 

 

15時30分現在、台風本体の活発な雨雲が千葉県にかかり、千葉県では断続的に土砂降りの雨となっています。内陸部にも台風のアウターバンド(外側の雨雲)がかかり、激しい雨の降った所があります。 

 

15時30分現在、千葉県や神奈川県、埼玉県などで停電が発生している所があります。これから暗い時間になりますので、今は停電が発生していない地域も停電に備えておくと安心です。 

 

画像:tenki.jp 

 

関東地方は、今夜遅くにかけて、千葉県や茨城県など沿岸部を中心に飛来物によって負傷したり、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹くでしょう。最大瞬間風速は陸上でも45メートルが予想されています。沿岸部では不要不急の外出は避けてください。明日17日の午前中にかけても吹き返しの風が強く吹きそうです。 

 

今夜遅くにかけて千葉県や茨城県など沿岸部には台風本体の雨雲がかかり、猛烈な雨の降る所があるでしょう。内陸部の地域もアウターバンドがかかり、所々で非常に激しい雨が降りそうです。茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京地方、伊豆諸島、神奈川県、山梨県では線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。明日17日明け方にかけても沿岸部では激しい雨の降る所があるでしょう。 

 

画像:tenki.jp 

 

関東の海上では、今夜遅くにかけて、うねりを伴って猛烈にしけるでしょう。満潮の時刻は16時前後で高潮にも注意・警戒してください。海岸付近には近づかないようにしましょう。 

 

 

画像:tenki.jp 

 

実際に大雨が発生したら、安全を確保するために以下の点に注意してください。 

 

①河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。 

 

②運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によって、ドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。 

 

③山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。 

 

④地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。 

 

⑤上流にダムのある河川の近くに住んでいる場合は、ダムの水位情報を確認するようにしましょう。大雨が長時間にわたって降り続くと、ダムは決壊を防ぐために放流を始める場合があります。 

 

日本気象協会 本社 吉田 友海 

 

 

 
 

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