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日本航空(JAL)のボーイング777-300ER型機の初の退役機であるJA734Jが、シドニー行きJL51便で羽田空港を離陸しました。

JALは後継機のエアバスA350-1000型機を導入し、順次777を退役させる計画です。

777-300ERは20年前に就航し、ファーストクラスを含む244席を備えています。

現在、JALは777-300ERのみを運航しており、国内線にも投入しています。

(要約)

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羽田空港を離陸するJALの777-300ER初の退役機となるJA734Jによるシドニー行きJL51便=24年8月18日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 

 

JAL777-300ERのファーストクラス=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire 

 

 日本航空(JAL/JL、9201)が13機保有し、長距離国際線を中心に投入しているボーイング777-300ER型機に初の退役機が出る。2005年に就航した4号機(登録記号JA734J)が、あす8月19日のシドニー発羽田行きJL52便で商業運航を終える見通しだ。4号機は18日夜、羽田空港のA滑走路(RWY16R)から離陸し、ラストフライト往路のJL51便としてシドニーへ向かった。 

 

【写真】羽田を離陸するJALの777-300ER初の退役機JA734J 

 

 JALは今年1月24日に、後継機のエアバスA350-1000型機を羽田-ニューヨーク線に就航させ、8月に入り5号機まで受領した。777-300ERと同数の13機を発注済みで、今年度内に8機体制となり、順次777を退役させる。 

 

 777-300ERは、20年前の2004年7月1日に就航した。現在の座席数は4クラス244席で、ファースト8席、ビジネス49席、プレミアムエコノミー40席、エコノミー147席。2013年1月に現在のシートを搭載した「スカイスイート777」の運航を開始し、2019年にはA350-900の内装と連続性のあるインテリアに改修された。 

 

 JALは777のうち、標準型の777-200、長胴型の777-300を国内線に投入後、国際線機材として777-200の航続距離延長型となる777-200ERと、777-300の航続距離を延ばした777-300ERの計4機種を導入。エンジンは777-200と-300がプラット&ホイットニー製PW4000、777-200ERと-300ERはGE製GE90を採用した。 

 

 国内線機材の777-200と777-300は、2021年3月31日付で全機が退役済み。中距離国際線を中心に投入し、一部を国内線に転用した777-200ERも2023年11月12日の那覇発羽田行きJL916便で全機の運航を終えており、JALが運航する777は777-300ERのみ。2023年10月30日からは国内線幹線にも投入しており、8席あるファーストクラスは、国内線でもファーストクラスとして販売している。 

 

 4号機最後の商業運航は羽田-シドニー線で、18日の羽田発シドニー行きJL51便と、折り返しの現地時間19日発の羽田行きJL52便。JL51便は羽田の114番スポットから午後7時47分(定刻同30分)に出発し、シドニーには19日午前5時52分(定刻午前6時10分)に到着を予定している。羽田行きJL52便は午前8時15分にシドニーを出発して、午後5時5分に羽田へ戻り、ラストフライトを終える見込み。 

 

Tadayuki YOSHIKAWA 

 

 

 
 

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