( 204052 )  2024/08/22 01:49:32  
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川崎重工業の神戸工場=神戸市中央区 

 

 川崎重工業は21日、船舶用エンジンの燃費データを改ざんする不正があったと発表した。2000年以降に起工された船舶向けに製造した674台のエンジンのうち、673台で不正があったという。船舶エンジンの燃費データの不正はIHIや日立造船でも確認されている。 

 

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 不正があったのは、タンカーや大型貨物船、コンテナ船などに使われる中大型商船向けのエンジン。いずれも神戸工場で製造された。出荷前に工場で行う検査で、燃費の数値を仕様の許容範囲内に収めたり、検査項目ごとのばらつきを整えたりするためにデータを書き換えていたという。同社は「安全性に影響する事案は確認されていない」としている。 

 

 同社は今後、外部の専門家らで構成する特別調査委員会を設置する。1990年代以前に製造されたエンジンについても調査をするという。 

 

 エンジンの燃費不正をめぐっては、IHIが4月に不正を公表。日立造船も7月に同様の不正を公表し、国土交通省が船舶エンジンメーカー19社に調査を要請していた。(田中奏子) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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