( 204800 )  2024/08/24 15:48:43  
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農林水産省は、主食用米の流通量が減少して「令和のコメ騒動」と呼ばれる状況が解消に向かうとの見通しを示した。

昨年の猛暑で2023年産米が生育不良に見舞われた影響で、品薄が起きており、新米の出荷量が9月までに解消に向かうと述べられた。

24年産米の生育は順調であるが、まだ酷暑の影響が懸念されている。

消費者には、必要な量だけ購入し、落ち着いた買い物をするよう呼びかけている。

(要約)

( 204802 )  2024/08/24 15:48:43  
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スーパーのコメ売り場に掲示された購入制限を知らせる張り紙=7月25日、東京都練馬区 

 

 主食用米の流通量が減少して「令和のコメ騒動」と呼ばれる事態に陥った問題で、農林水産省は23日、今後は品薄状態が解消に向かうとの見通しを示した。 

 

【ひと目でわかる推移グラフ】主食用米の需要量と1人当たり消費量 

 

 昨年の猛暑で2023年産米が生育不良に見舞われ、一部のスーパーで店頭から在庫がなくなるなど混乱が広がっている。これに対し、武村展英農水副大臣は同日の衆院財務金融委員会で「新米は9月までに年間出荷量の4割程度が出回る。品薄は順次、回復していく」と答弁した。 

 

 24年産米の生育状況について、武村氏は「順調に進んでいる」と説明。消費者に対し、「必要な量だけ買うなど、落ち着いた購買行動を」と呼び掛けた。 

 

 コメ不足は流通量の減少に加え、外国人旅行客の増加に伴って外食業界の引き合いが強まり、拍車が掛かった。さらに、南海トラフ地震の臨時情報が発表されたことなどで買いだめする動きが見られたほか、物流業者のお盆休みで商品の搬入が停滞したことも重なり、品薄につながったと農水省は分析している。 

 

 新米が本格的に出回れば流通量の回復が見込まれるが、24年産米の生育にも酷暑の影響が懸念される。このため、小売店や消費者の間で流通量の不足や価格上昇を警戒する声が上がっている。  

 

 

 
 

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