( 205580 )  2024/08/27 00:28:21  
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岐阜地方裁判所に提訴された事案では、笠松刑務所で受刑者の女性が全裸を男性刑務官に見られたことで精神的苦痛を受けたとされている。

女性は約120万円の賠償を求めており、男性刑務官が立ち会った身体検査で全裸になる際に撮影が行われたと主張している。

女性の代理人は、性的羞恥心を感じる行為が禁止すべきであると訴えている。

(要約)

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岐阜地方裁判所 

 

 笠松刑務所(岐阜県笠松町)で、着替えの際に全裸を男性刑務官に見られて精神的苦痛を受けたなどとして、受刑者の50代女性が26日、国に約120万円の賠償を求めて岐阜地裁に提訴した。 

 

 訴状によると、女性は昨年7月、保護室収容中に下着で自分の首をしめたため、男性刑務官から制止された。その後の身体検査に際し、着替えで全裸になった時も男性刑務官が立ち会い、検査では女性刑務官が全裸を動画撮影するなどしたという。こうした対応は刑事収容施設法に基づく立ち会いなどの必要性の限度を超え、プライバシー権などを侵害するとして、憲法や女性差別撤廃条約違反だと主張している。 

 

 女性の代理人弁護士は「女性受刑者が性的羞恥(しゅうち)心を感じる行為は禁止すべきだ。(行為の限度について)明示した判例や条文がないので司法判断を求めたい」と訴えた。刑務所は「訴状が届いていないのでコメントは差し控える」とした。(高橋俊成) 

 

朝日新聞社 

 

 

 
 

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