( 205745 )  2024/08/27 14:56:09  
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来年4月から、長野県松本市の国宝である松本城の観覧料が値上げされることが決定された。

大人の料金は電子チケットが1200円、紙チケットが1300円になる予定で、目的は耐震対策などの財源確保である。

他の城でも観覧料が値上げされる動きが広がっており、松本市はこの相場を踏まえて改定を行う方針だとしている。

(要約)

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来年4月から観覧料が値上げされる予定の松本城(17日、長野県松本市で)=加藤学撮影 

 

 長野県松本市は国宝の松本城の観覧料について、来年4月から大人料金を電子チケット1200円、紙チケット1300円に値上げする方針を決めた。値上げは現行の700円になった2020年以来で、耐震対策などの財源に充てるのが目的という。大阪城の観覧料も来春、大人600円から1200円に改定されるなど、値上げの動きが各地の城に広がっている。 

 

【写真】松本城のインスタにあげられた「逆さ天守」の写真 

 

 現在の観覧料は、電子、紙のいずれも高校生以上の大人700円。電子は天守入場の日時指定ができ、市のホームページなどで販売している。市は券売管理に人手がかかる紙を将来的に廃止する予定で、電子の利用を促すため紙より100円安くする。小中学生は300円から電子、紙ともに400円にする。 

 

 市が値上げに踏み切るのは、天守の耐震対策や外堀の復元など、今年度から複数年かけて取り組む整備事業に、36億円以上の市財源が必要になるためだ。 

 

 ほかの国宝4城では、大人800円の彦根城(滋賀県彦根市)が10月から1000円に改定する予定。同1000円の姫路城(兵庫県姫路市)は、2026年4月までの値上げを検討している。同550円の犬山城(愛知県犬山市)、同680円の松江城(松江市)も値上げを検討中という。 

 

 松本市はこうした動きも加味し、「観覧料の相場を踏まえた改定」と説明している。9月2日開会の定例市議会に関連条例改正案を提出する。 

 

 市によると、松本城の23年度の入場者数は89万7406人で、うち外国人は過去最多の16万1884人。観覧料収入は過去最高の5億1122万円だった。 

 

 

 
 

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