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50代の転職に取り組む者が増えているが、準備もなくに転職活動を始めると、収入が減少する可能性が高い。

例えば、岡田さんは高収入で安心していたが、急な転職で年収が大幅に減少し、次の転職を考えている状況だ。

新しい職場では過去の経験が役に立たず、不満を感じている。

このような負のループから抜け出すためには、転職の準備や自己PRの向上が必要とされている。

(要約)

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毎月の小遣いは2万円。大半は過去の借金返済に消える。「たばこも吸わないし飲みにも行かない。使い道がないからいいんです」 

 

昨今、注目が集まる50代転職。その活況から、ただ会社にしがみついていただけのスキルゼロ、コネゼロの負け組社員が参戦し、屍の山を築いている。しかし、この大多数の50代くすぶり社員でも転職を成功させ、年収増を狙える秘策が。その極意を探る。 

 

●岡田彰吾さん(仮名・52歳) 

転職前年収1200万円 

↓700万円DOWN… 

転職後年収500万円 

 

高収入にあぐらをかき、準備せずに50代から転職活動を始めると、悲劇が待っている。 

 

「30年も働いてきたのに、他業界ではつぶしが利かない」 

 

そう言って肩を落とすのは、現在はメーカーの倉庫で商品管理の仕事をする岡田彰吾さん(仮名・52歳)だ。 

 

「新卒で大手パチンコメーカーに就職。順調に昇進し、30代後半には中古機を扱う物流部門の立ち上げを任されました。その後はずっと年収1200万円超えだったんです」 

 

そんな状況が一変したのは、40代中盤のときだ。 

 

「店舗の削減や理不尽な人事制度で年収が毎年50万円ずつ下げられていきました。転職も考えて求人サイトを覗きましたが、どこに行っても収入減は確実。当時、年収800万円ぐらいあったので、転職になかなか踏み出せなかった」 

 

だが、50歳でリストラ要員の部署に異動になり、業務は店舗の草刈りだけ。転職に本腰を入れたが、それまでにない変化を感じたという。 

 

「求人はあるのに、40代と比べて書類すら通らない。妻にも『生活費と娘の学費だけはお願いします』と釘を刺されて焦りしかなかったですよ」 

 

転職の準備もしていなかったので、結果的に100社以上に振られ、ようやく内定を摑めたのが今の会社だった。 

 

「『物流部門の即戦力が来た!』と鳴り物入りで入社したものの、商材が違えば前職の経験なんか全く無意味。年収1200万円もらっていた自分からすると、年収500万円じゃ満足できないですね」 

 

入社して2か月、すでに次の転職を考えているという岡田さん。負のループから抜け出す日は来るか? 

 

取材・文/週刊SPA!編集部 

※8月27日発売の週刊SPA!特集「負け組50代転職の極意」より 

 

―[負け組50代転職の極意]― 

 

日刊SPA! 

 

 

 
 

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