( 207501 )  2024/09/01 17:00:10  
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イスラエルの航空機メーカー、IAIによる徘徊型兵器「ハーピー2」の運用イメージが紹介された。

防衛省が2024年8月30日に2025年度予算概算要求を発表し、「小型攻撃用UAVの取得」が盛り込まれた。

小型攻撃用UAVは自爆ドローンや徘徊型ドローンで、目標を発見し撃破する。

この兵器は比較的低コストで短期間で運用可能であり、防衛省・自衛隊が導入を検討している。

ロシア軍とのウクライナ紛争での使用例を参考にされたと思われ、30億円がかかるとされている。

(要約)

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イスラエルの航空機メーカー、IAIによる徘徊型兵器「ハーピー2」の運用イメージ。戦場を徘徊し、ターゲットが見つからなければ帰投する(画像:IAI)。 

 

 防衛省は2024年8月30日(金)、2025(令和7)年度予算の概算要求を発表しました。そのなかで「無人アセット防衛能力」として盛り込まれていたのが、各種UAVの本格取得です。 

 

【操作も簡単!】これが徘徊型兵器のコントローラーです(写真) 

 

 すでに防衛省・自衛隊ではUAV(無人航空機)の積極的な導入を進めており、偵察用は大小さまざまなモデルが全国各地で運用されています。しかし、このたびの概算要求では、新たに「小型攻撃用UAVの取得」が明記されていました。 

 

 防衛省によると「小型攻撃用UAV」とは、空中を遊弋(ゆうよく)して車両などを迅速に撃破可能なものとのこと。これは、すなわち「自爆ドローン」や「徘徊型ドローン」と呼ばれる徘徊型兵器のことだと考えられます。 

 

 徘徊型兵器とは、文字どおり一定時間、特定エリアの上空を飛行(徘徊)し、目標を発見すると操縦者からの指令で体当たりして撃破する無人兵器です。従来のミサイルのように発射時に目標を見つけておく必要がなく、なかには目標がなかった場合には帰投するタイプまであります。 

 

 しかも、ほぼドローンと同じ誘導システムや操作方法のためコストは安く、操縦する隊員にも特別な技量が必要とされないため、短期間で運用できるようになります。また、制御システムも大掛かりなものは必要ありません。 

 

 このような兵器は、ロシア軍によって侵攻されたウクライナ側が対抗手段として大量に使用し、短期間で大量の戦果を挙げたことなどで、にわかに注目されるようになりました。 

  

 そういった状況を鑑み、防衛省・自衛隊も導入に踏み切ったものと考えられます。ちなみに調達機数は明らかにされていませんが、金額は30億円と記されています。 

  

 なお、防衛省が発表した概算要求では、無人アセットは「革新的なゲームチェンジャーである」と明記されていました。 

 

乗りものニュース編集部 

 

 

 
 

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