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お笑い芸人たちを指導し続けてきた本多正識氏による記事では、「陰口」についての対処方法が述べられています。

自分の陰口を聞いたとき、我慢するよりもまわりの人に相談したり、相手に積極的に挨拶することで対処する方法が紹介されています。

陰口に対して大人らしく我慢することよりも、相手を牽制する方法が推奨されています。

(要約)

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Photo: Adobe Stock 

 

 近年、「頭の回転の速さの象徴」としてお笑い芸人が多くの場面で活躍をしている。そんなあらゆるジャンルで活躍をし続けるお笑い芸人たちをこれまで30年間指導し、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも話題になった伝説のお笑い講師・本多正識氏による『1秒で答えをつくる力』が人気を博している。ナインティナインや中川家、キングコング、かまいたちなど今をときめく芸人たちをこれまで1万人以上指導してきた本多氏の仕事に対する考え方をオリジナル記事としてお届けする。 

 

● 自分の陰口を聞いてしまった! 

 

 皆さんは、仕事をしていて悪口を言われた経験を持っていますか? 私は何度もあります。思わず自分の陰口を聞いてしまったときはなんとも言えない気持ちになるものです。 

 

 こういった悔しい気持ちになったときどうするのがいいのでしょうか。今回は「陰口」をテーマに考えていきたいと思います。 

 

 まず、好ましくない方法は「我慢する」です。そもそも陰口という最も卑怯な方法を相手は使っているわけです。どう考えても皆さんに非はないですし、我慢する必要はありません。むしろ我慢しすぎてしまうとかえって相手が調子に乗ることが多々ありますから注意が必要です。 

 

 「大人なら我慢してやり過ごせ」という人もいますが、あまりにも皆さんの心がすり減りますから、失うものが大きいと思います。 

 

 ですから、自分に「大人になれ」と言い聞かせるのはあまりおすすめではありません。 

 

● まわりを味方につける 

 

 では、どうしたらいいのでしょうか。考えられる対策は2つあります。1つはまわりの人に相談してしまうことです。 

 

 非常にシンプルな方法ですが、「〇〇さんに陰口を言われているみたいで、悩んでいるんです。直接言っていただけるなら僕も修正できるのですが」とまわりの人に相談すると驚くほど皆さんの仲間が増えます。 

 

 このときのポイントは、陰口を言っている相手を責めるのではなく、「自分が直せるとことは直したい」というスタンスでいることです。そうすることで、嫌味な感じはしないですし、自分に意識が向いているようにまわりも好印象を受けるでしょう。 

 

 このときに被害者にまわってしまうとかえって状況が不利になってしまうこともあるので、注意が必要です。 

 

 

● 相手を牽制する 

 

 もうひとつは、強気な方向けですので、かなり限定的な方法です。陰口を言っている相手に積極的に挨拶しましょう。挨拶以外のことはしなくていいです。 

 

 皆さんが挨拶をするだけで、相手は少なからず皆さんのことを意識します。それは「もしかして陰口がばれている?」という不安もそうですし、「陰口を言っている自分はなんてちいさい人間なんだ」と自らを顧みることもあるでしょう。 

 

 要するに、挨拶ひとつが大きな牽制になるのです。あくまで「あなたのことは相手にしていません。気にしてもいませんよ」というのが自然と伝わればそれでOKです。 

 

 私は、陰口が嫌いです。同時に我慢するのが大人という考え方もあまり好きではありません。大人であっても嫌な気持ちになることはありますし、我慢することでストレスを抱えることはあります。 

 

 ですので、あくまでが真っ当な方法であれば、牽制することは悪いことではないと思います。相手の陰口をこちらも言うなのでどではなく、あくまで大人の対応として相手に牽制をする。これこそが、皆さんの心を守る方法です。 

 

 ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。 

 

本多正識 

 

 

 
 

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