( 214466 )  2024/09/23 00:16:49  
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石川県の能登地方では記録的な大雨により被害が拡大しており、死者6人、行方不明者2人が確認された。

道路が寸断し、115か所の集落が孤立している状況で、仮設住宅の床上浸水も確認されている。

自衛隊や消防が被災地域で救助活動を行っており、土砂崩れによる被害や要救助者の有無を調査している。

被災地域では避難所が82か所設置され、1088人が避難している。

(要約)

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(写真:読売新聞) 

 

 記録的な大雨に見舞われた石川県の能登地方では、22日も捜索や救助活動が続けられ、輪島市で新たに5人の死亡が確認された。この大雨による死者は6人、行方不明者は2人となった。ほかに所在が分からず、連絡が取れない人も複数いる。道路が寸断し、115か所の集落が孤立状態となっている。能登半島地震の被災者の仮設住宅の床上浸水も確認され、復旧への影響が懸念される。 

 

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 県の22日午後4時現在の発表によると、死者は珠洲市の1人で、行方不明者は同市と能登町の計2人。このほか、奥能登広域圏事務組合消防本部などによると、輪島市塚田町や同市町野町の川の中などで、計3人が遺体で発見された。 

 

 また、輪島消防署と複数の自衛隊関係者によると、輪島市の国道249号の中屋トンネルの北側付近で、2人が心肺停止の状態で発見され、その後死亡が確認された。このうち1人は、地震で損傷したトンネルの復旧工事に当たり、連絡が取れなくなっていた作業員の男性とみられ、もう1人は近くの住民とみられる。 

 

 トンネル周辺では大規模な土砂崩れが発生しており、自衛隊や消防などがほかにも巻き込まれた人がいないか調べている。 

 

 県によると、能登地域では土砂崩れによる道路の寸断が相次ぎ、孤立集落は輪島市99か所、珠洲市13か所、能登町3か所の計115か所に上った。9市町で避難所計82か所が設置され、計1088人が身を寄せている。 

 

 仮設住宅の床上浸水は輪島、珠洲両市の計9か所に拡大した。県管理道路の25路線48か所で通行止めが続き、自衛隊などが道路の復旧作業を進めている。 

 

 気象庁によると、降り始め(20日午後6時)から22日午後4時までの総雨量は、輪島市で498・5ミリ、珠洲市で394ミリに達し、いずれも9月1か月分の平年値の2倍を超えた。 

 

 同庁は同日午前、輪島、珠洲、能登の3市町に出していた大雨特別警報を警報に切り替えた。「地震の影響で地盤の緩んでいる所がある」として、引き続き土砂災害への警戒を呼びかけている。 

 

 

 
 

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