( 215646 )  2024/09/26 16:28:13  
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ユービーアイソフトが発売を延期したゲーム『アサシン クリード シャドウズ』は、戦国時代の日本を舞台に、黒人の侍「弥助」と女忍者「奈緒江」が主人公として描かれる。

理由はゲーム体験の向上と機能の強化のためだとしている。

弥助の設定については史料が少ないため、海外で史実として誤解される可能性があるため、オンライン署名で発売中止を求める声も上がっている。

また、使用された日本の文化財について著作権の問題も指摘されている。

東京ゲームショウでの公式番組出展も中止されたという。

(要約)

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ゲーム『アサシン クリード シャドウズ』のイメージ画像。主人公は、侍として描かれる黒人の「弥助」と女忍者の「奈緒江」だ(ユービーアイソフト提供) 

 

フランスのゲームメーカー、ユービーアイ(UBI)ソフトは日本時間の26日未明、公式X(旧ツイッター)で戦国時代の日本を舞台にしたゲーム『アサシン クリード シャドウズ』の発売を延期すると発表した。11月15日を予定していた発売日は、来年2月14日に変更。午前10時半現在、日本法人はアナウンスしておらず、日本での発売日は異なる可能性もある。 

 

【画像】「アサシン クリード シャドウズ」の発売中止を求めるオンライン署名サイト 

 

Xの声明では、発売延期の理由について、「(ゲームから得られる)体験を磨き、洗練させ、いくつかの主要な機能をさらに強化するために、より多くの時間が必要だと認識した」と説明している。 

 

シャドウズは、主人公の1人を織田信長に仕えた実在の人物で黒人の「弥助」に設定。残された史料が少なく、侍だったかどうかも分からない弥助を屈強な武士として描いている。アサシンクリードが人気シリーズなだけに、不確かな内容が史実として海外で拡散されることを懸念する声が上がり、発売中止を求めるオンライン署名にまで発展した。 

 

また、シャドウズの予告編となる動画などには実在の日本の文化財だと思われるものも登場していることから、SNSでは著作権上、クリアすべき問題があるのでは、という指摘も出ていた。実際、ゲームの世界観などを伝える画像「コンセプトアート」に、火縄銃の保存伝承活動と関ケ原のPR活動を行っている団体「関ケ原鉄砲隊」の旗が無断で使用されていることが判明。UBIは7月に謝罪コメントを出したが、ゲームの豪華版に添付される冊子からは削除できないとしており、関係者は納得していないもようだ。 

 

UBIは26日に開幕した東京ゲームショウで、同日午後3時から配信予定だった公式番組への出展を中止していた。直前のキャンセルの背景には、シャドウズの発売延期があったとみられる。 

 

 

 
 

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