( 215686 )  2024/09/26 17:11:01  
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静岡県旧清水市で起きた「袴田事件」で死刑判決を受けていた袴田巖さんについて、再審で無罪が言い渡された。

静岡地方裁判所は捜査機関によるねつ造があるとして無罪を認定した。

再審では袴田さんが着ていたとされる衣類について、検察と弁護側の意見が分かれたが、最終的に無罪が確定した。

(要約)

( 215688 )  2024/09/26 17:11:01  
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無罪判決を受けた袴田巖さん 

 

1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人が殺害されたいわゆる「袴田事件」で死刑が確定している袴田巖さん(88)の再審で、9月26日、静岡地方裁判所(國井恒志裁判長)は無罪判決を言い渡しました。静岡地裁は「調書、5点の衣類、端切れの3点のねつ造がある」と認定しました。 

 

「袴田事件」は、1966年で旧清水市(現静岡市清水区)でみそ製造会社の専務一家4人が殺害されたもので、逮捕された袴田さんの死刑が確定しました。 

 

しかし、無罪を訴える袴田さんは再審を求め続け、2023年3月、東京高等裁判所は事件から1年2か月後、現場近くのみそタンクから見つかり、犯行着衣とされてきた「5点の衣類」について「捜査機関によってねつ造された可能性が高い」などしして、再審開始を認めました。 

 

2023年10月、静岡地裁で再審=やり直し裁判が開始。再審で最大の争点となっている「5点の衣類」に付着していた「赤い血痕」について、検察側・弁護側の見解が分かれ、検察は長期間、みそ漬けされても血痕の赤みが残る可能性はあるとして「5点の衣類」は袴田さんの犯行着衣だと主張し、死刑を求刑しました。 

 

一方、弁護団は「長期間みそ漬けされた血痕の赤みは黒くなる」と主張。「5点の衣類」は「捜査機関によってねつ造されたものだ」などとして、無罪を主張してきました。 

 

9月26日午後2時から始まった判決公判で、静岡地方裁判所は袴田巖さんに無罪判決を言い渡しました。 

 

静岡放送(SBS) 

 

 

 
 

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