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自民党総裁選挙で、過去最多の9人の候補者が立候補し、上位2人による決選投票が予想されている。

激しい議員票の争奪が行われており、派閥の支持を巡る「重鎮詣で」も活発化している。

各候補が派閥の支援を得るために奔走しており、石破氏や小泉氏、高市氏などの有力候補が派閥の重要性を再認識している様子がうかがえる。

総裁選を巡る駆け引きが激しくなっており、各候補が重要なサポートを得るために奔走している。

(要約)

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自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁=同党本部で2024年9月3日午前9時28分、平田明浩撮影 

 

 自民党総裁選は27日、党本部で国会議員の投票が行われ、党員・党友票と合わせて即日開票される。過去最多の9人が立候補し、上位2人による決選投票となる見通しだ。石破茂元幹事長(67)、高市早苗経済安全保障担当相(63)、小泉進次郎元環境相(43)の有力3候補が接戦を繰り広げており、決選を見据えた議員票の争奪が激しさを増している。 

 

【写真で見る】過去最多9人 立候補者の顔ぶれ 

 

 総裁選で「脱派閥」が争点となる中、最終盤には派閥領袖(りょうしゅう)らに協力を要請する「重鎮詣で」が相次いだ。 

 

 石破氏は26日夕に麻生太郎副総裁の事務所を訪れ、約35分間会談。総裁選での支援を求めたとみられる。 

 

 麻生政権時代に「麻生おろし」に動いた石破氏と麻生氏の溝は今も深いとされ、石破陣営が複数の麻生派議員を通じて会談を要請し、実現した。石破陣営のベテランは「麻生さんが石破氏にも保険をかけたということだろう」と手応えを語った。 

 

 国会議員票と地方票が同数配分される1回目投票と異なり、決選投票では議員票の比率が約9割と重みを増す。党内で唯一派閥の存続を決めた麻生派(54人)の支援を求めて「麻生詣で」が相次ぐのは、各候補がまとまった「派閥票」に期待するためだ。 

 

 麻生氏は24日に小泉氏、25日には高市陣営で選対本部長を務める中曽根弘文元外相と会談し、26日の石破氏を含めて有力3陣営と3日連続で会談を重ねた。 

 

 石破氏は麻生氏との会談に先立ち、二階派(解散表明時38人)の二階俊博元幹事長、小泉氏を支援する菅義偉元首相とも会談。菅氏には、決選投票が石破氏と高市氏の戦いになった場合などを想定し、支援を求めたとみられる。 

 

 一方、小泉氏は26日夜、首相官邸で岸田文雄首相と約20分間会談した。 

 

 多くの候補が「刷新」を掲げながら重鎮らを頼る動きに対し、自民関係者からは「派閥政治への先祖返りだ」との声も上がっている。【野間口陽、川口峻】 

 

 

 
 

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