( 215870 )  2024/09/27 02:33:08  
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9月26日の再審公判で静岡地裁は袴田事件で袴田巖さんに無罪を言い渡し、捜査機関による証拠ねつ造を認定しました。

袴田さんの姉である袴田ひで子さんは涙ながらに無罪判決を喜び、裁判長や支援者に感謝の言葉を述べました。

裁判長は袴田巖さんが健康でいられることを祈りながら、無罪確定にはもうしばらく時間がかかると語りました。

ひで子さんは笑顔で淡い遠慮を見せつつ、無罪判決を伝えるために巖さんの状況を見ながら話すことを考えていると語りました。

袴田さんが逮捕から58年が経ったことについては、再審が始まったときに昔の苦労を忘れた気持ちになっていたが、今回の無罪判決はその58年を吹っ飛ばすような気持ちだと述べました。

(要約)

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会見前に笑顔を見せる袴田ひで子さん(9月26日午後5時半前) 

 

1966年6月に当時の清水市にある味噌製造会社の専務宅で一家4人が殺害された強盗殺人放火事件、いわゆる袴田事件の再審公判をめぐっては9月26日に静岡地裁が袴田巖さん(88)に対して無罪を言い渡すとともに、捜査機関による証拠ねつ造を認定しました。 

 

静岡地裁・國井裁判長「とても申し訳ないと思っている」 声を震わせ言葉に詰まりながら 袴田事件再審 

 

閉廷後、弁護団とともに会見に出席した袴田さんの姉・ひで子さんは、開口一番、集まった支援者に対して「本当に皆様、長い裁判でありがとうございました。無罪を勝ち取りました」と挨拶。 

 

その上で「裁判長が『主文 被告人は無罪』と言うのが神々しく聞こえました。私はそれを聞いて、感激するやら、うれしいやらで涙が止まらなかった。1時間ばかり涙があふれ出てきていました」と無罪判決を聞いた時の心境を振り返りました。 

 

一方、26日の判決公判では閉廷直前に國井恒志 裁判長が「自由の扉はちゃんと開けました。ただ、無罪は確定しないと意味がありません。もうしばらくお待ちください。ひで子さんが健康でいられることを心から祈っております」と声を震わせましたが、照れ隠しなのか「あまり聞こえませんでしたので、裁判長の仰ることも。時々しか聞こえなかったんです。残念ながら」と笑顔を見せたひで子さん。 

 

袴田さんにどのような声を掛けたいか問われると「(自身が帰宅した際に)起きていれば、きょう(26日)話をするつもりなんですが、巖の状況が安定しませんので、やたら話すというわけにはいきません。ちょっと顔色を見まして、きょうかあすのうちに『無罪になったよ』ということを言いたいと思います」と答えました。 

 

また、袴田さんが逮捕されてからの58年について「知らないうちに過ぎましたしね、再審開始になった時にスカッと忘れちゃったんですよ、昔の苦労をそれくらい再審開始になった時は(うれしい)気持ちがありましてね」と述べた上で、「今回はまたそれにも増して無罪という判決をもらいまして、本当に58年なんか吹っ飛んじゃったみたいな気がするんですよ」と話しています。 

 

テレビ静岡 

 

 

 
 

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