消費者庁は、駆除サービスを提供する会社が低価格であると宣伝しながら実際には高額な料金を請求していたことを指摘し、会社名を公表して注意を呼びかけた。

消費者庁によると、この会社に関する相談が多数寄せられており、20代の若者が多かった。

消費者が支払った金額は平均約10万9千円で、最も高いものは32万円だった。

会社の手口としては、消費者宅に訪問し、高額な料金を請求するように説明していたという。

（要約）

消費者庁が入る中央合同庁舎4号館 

　ゴキブリ駆除で「関東エリア最安レベルに挑戦！追加料金一切なし！税込550円～」などとウェブサイトに記載しながら、訪問後に不安をあおって実際は高額な料金を請求していたとして、消費者庁は30日、消費者安全法に基づき、「害虫110番」の名称でサイトを運営していた駆除事業者「ORBITAL　PERIOD」（東京都豊島区東池袋）の社名を公表し注意を呼びかけた。 

　消費者庁によると、同社に関する相談が各地の消費生活センターに多数寄せられており、4～8月は138件。20代女性が約41％、20代男性が約22％と多かった。うち支払ってしまったのが118件で、平均金額は10万9千円余りだった。最多は32万円だった。 

　手口としては、サイトを見て連絡をしてきた消費者宅に作業員が訪問。「卵があった」などと不安にさせることを言って薬剤散布などを提案し、十数万～二十数万円かかると説明する。想定料金より高いことに消費者がちゅうちょしていると、さらに「実際はこの何倍もいる」などと気持ち悪さをあおり契約させる。