( 217215 ) 2024/10/01 01:05:01 0 00 倉重良一氏の出陣式で気勢をあげる参加者=2024年9月22日午前9時51分、大川市酒見
「家具のまち」として知られる福岡県大川市で9月29日、市長選が投開票され、政治経験のない77歳新顔が、47歳現職の3選を阻み、初当選した。市が進める総事業費約89億円の産業・観光振興拠点「大川の駅」(仮称)が争点で、新顔候補は反対派だった。
【写真】当選した77歳の新顔、江藤義行氏 家族の反対を押し切って立候補した
初当選したのは、1920年創業で、グループ年商73億円の地元大手・家具企画開発会社「エトウ」相談役の江藤義行氏(77)=無所属=。現職の倉重良一氏(47)=同=に579票差で競り勝った。
大川の駅は「川の駅」や「道の駅」を備えた施設で、倉重氏の市長就任前から構想があった。市議会では関連議案が賛成多数で可決され、2027年度末の開業を目指し、予定地では軟弱地盤対策工事が始まっている。
江藤氏は選挙戦で「あまりにも巨額で身の丈にあっていない」と計画の見直しを主張していた。1年前に整備計画を知ったが、事業費や立地理由など不透明なことばかりだったという。市議や県議、商工関係者、市長本人にも会ったが納得できる回答はなかったという。大川の駅に反対する団体の共同代表となり、人口3万1千人の市で約6500筆分の反対署名を集め、市に届けていた。
朝日新聞社
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